哲学科Department of Philosophy
哲学は知を恋する心。幅広い視点で、物事を深く考える力を身につけます。
今日の世界を取り巻く問題は非常に複雑です。哲学を学ぶこととは、そうした問題に対して短絡的に答えを求めず、考えるべきテーマを考察し、真理を探求する技法を身につけること。4年間で、古今東西の思想家が記した原典を通じて哲学の深淵に触れ、人間を取り巻く諸問題と向き合いながら、自らの思考を論理的に説明する力を身につけます。哲学、倫理学のほか、美学、芸術学、キリスト教学なども哲学科の学問領域です。
学科の特徴
1自分の関心・興味に応じた自由な学び
学生は自分の関心に応じて自由に講義や演習に参加することができます。幅広い分野の多様な学びを通して視野を広げ、関心を持ったテーマを深く考察することで、心に知的な栄養を与えていきます。
2原典重視の学び
外国語の文献、日本語の古文、古代漢語の文献など、原典に直接に向き合うことを重視しています。これこそが哲学的な真理探究の予備的な訓練であり、特に古代の先哲の言葉を通してその息づかいを感じることは、なにものにも代えがたい喜びをもたらします。
3演習形式の授業で哲学的な議論をする
少人数の参加者がともに考え、議論を重ねてゆく演習形式の授業にも力を入れています。講義が知識の習得を目的とするなら、演習は知識に基づく思想形成の試みであり、議論を通じてそれを実践するのは、二千数百年にわたる哲学の古い伝統です。
学びの分野
哲学・倫理学
哲学・倫理学のさまざまなテーマについて、それらが思索されてきた歴史を振り返り、現在の諸問題と関連づけて理解する。
- 学びのキーワード
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美学・芸術学
美や芸術に関する思想や、日本・西洋・東洋の美術史を学び、美的体験や芸術制作についての洞察を得る。
- 学びのキーワード
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キリスト教学
聖書や神学、現代におけるキリスト教とその価値観、キリスト教音楽・美術・文学など、キリスト教について幅広く学ぶ。
- 学びのキーワード
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日本思想史学
古代から現代までの日本人の世界観、美意識、宗教などを多面的に学ぶ。
- 学びのキーワード
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生命・環境・社会の哲学
科学技術、環境、医療、人権などをめぐる諸問題について、現代社会の諸相や国際社会の情勢を踏まえながら、徹底した議論ができるように理解を深める。
- 学びのキーワード
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学びの流れ
卒業後の進路
本学科の卒業生は、広い視野、論理性、自由な発想を身につけ、金融、マスコミ、IT関連、サービス業、小売業などの一般企業に多く就職しています。その他にも、法律事務所の秘書職や研究機関、教育・公益機関など幅広い就職実績があります。
- 【その他】
- 小売業/その他の専門・技術サービス業/その他の教育・学習支援業/社会保険・社会福祉・介護事業/国家公務/地方公務
取得できる免許・資格
- 中学校教諭一種免許状(社会・宗教)
- 高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民・宗教)
- 日本語教員
- 博物館学芸員
- 図書館司書
- 司書教諭
教員紹介
伊豆藏 好美 教授
西洋近世・近代哲学、倫理学、社会思想史
加藤 和哉 教授
キリスト教学、西洋中世哲学、キリスト教学、生命倫理
加藤 好光 教授
美学芸術学、美的体験、芸術制作、自然学
上石 学 准教授
美学芸術学、間主観性、芸術論
佐藤 紀子 専任講師
西洋近現代哲学、フランス哲学、哲学的・宗教的実践
長野 美香 教授
日本の思想、日本の宗教、日本のキリスト教
山田 庄太郎 准教授
キリスト教学、西洋中世哲学、世界の宗教