沿革
聖心女子大学は、聖心会(Societas Sacratissimi Cordis Jesu)というカトリック女子修道会を設立母体としています。聖心会は1800年にマグダレナ・ソフィア・バラという一人の若い修道女を中心として、フランスのパリに誕生しました。
女子教育に対する創立者の前衛的なヴィジョンはその後の時代の変化と社会のニーズに伴い、再確認され、現在では全世界32カ国の150校あまりの聖心に伝えられ、各姉妹校は互いに緊密な交流をはかっています。
日本では1908年に最初の聖心の学校が開校し、次いで1916年には、聖心女子大学の前身となる私立聖心女子学院高等専門学校が開校しました。
第2次世界大戦を挟んで、聖心女子大学は、1948年4月、新学制の実施に伴い、日本における最初の新制女子大学の一つとして発足しました。
当初は4学科で発足しましたが、時代の要請にあわせて着実な歩みと発展を続け、現在では以下のとおり、学部に8学科2専攻および副専攻、大学院修士課程/博士前期課程に6専攻、博士後期課程に3専攻を設置しています。
年譜
創立期
- 1800年聖心会(カトリック女子修道会)創立(フランス、パリ)
- 1801年
最初の聖心女子学院創立(フランス、アミアン)
- 1908年
聖心女子学院外国人部を非公式に開校(日本における最初の聖心の学校(語学校)、のちのインターナショナルスクール)(東京・三光町(現:港区白金))
- 1916年私立聖心女子学院高等専門学校(英文科)開校(4月1日)
- 1948年
聖心女子大学 開学(4月1日)
文学部 外国語外国文学科、国語国文学科、歴史社会学科、哲学科 設置初代学長“マザー”エリザベス・ブリット 就任
発展期
- 1951年
教育学科 設置第1回卒業式(35名卒業)
- 1952年大学院文学研究科 設置(日本の女子大学で唯一最初となる大学院の設置)
修士課程:英文学専攻、国文学専攻、史学専攻 設置 - 1957年教育学科に、心理学専攻、初等教育学専攻 設置カトリック文化研究所(現在のキリスト教文化研究所)開設
- 1972年歴史社会学科に、人間関係専攻 増設
拡充期
- 1993年歴史社会学科に、国際交流専攻 増設
- 1995年大学院文学研究科 人間科学専攻 設置
- 1999年大学院文学研究科 哲学専攻 設置
- 2001年大学院文学研究科 人文学専攻 設置
- 2004年大学院文学研究科 社会文化学専攻 設置
- 2014年史学科、人間関係学科、国際交流学科、心理学科 設置
教育学科 初等教育学専攻の定員を40名に増員 - 2016年
創基100周年記念式典挙行(前身となる私立聖心女子学院高等専門学校開校100周年)
- 2017年
4号館改修 竣工
聖心女子大学グローバル共生研究所 開所
4号館に聖心グローバルプラザを開設旧久邇宮邸(通称「パレス」等)が国の重要文化財に指定 - 2018年人間関係学科 60名、国際交流学科 65名、心理学科 60名、教育学科 初等教育学専攻 50名に増員
新たな飛躍に向けて
- 2019年
学部名を「現代教養学部」に改称英語英文学科を「英語文化コミュニケーション学科」に改称
国際交流学科に「グローバル社会コース」「異文化コミュニケーションコースを設定
学生寮 竣工 - 2023年
創立75周年研究科名を「人文社会科学研究科」に改称
博士後期課程人文学専攻に史学研究領域を設置