コード
LF27-01
授業科目
発達心理学特講6
副題
(進化と発達から見る母子コミュニケーション)
副専攻
A2・L1
特記事項
担当者
岸本 健
単位
2
期・曜時
前期 水2
対象学年
3・4年
学習目標
母子関係と聞くと、慈愛で満ちた関係性を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし現実には、母と子は日々、葛藤と和解を繰り返している。本講義では慈愛の面だけを強調してきた母子観とともに、反発しあう間柄という母子観を学ぶことで、母子関係をバランスよく理解することを目指す。
授業概要
母親は常に子どもに対して慈愛の感情を抱くわけではない。子どもの発達につれて、母親は子どもに対し、時として嫌悪や煩わしさといった感情を抱くことがある。慈愛と嫌悪という矛盾した感情を母親が子に対して抱くのはなぜか。進化と発達の観点から論じていく。
テキスト
特に使用しない
参考文献・課題図書
適宜紹介していく
受講生への要望
積極的な参加を望みます。母子関係の不思議さ、奥深さを一緒に感じていただきたいと思います。
評価方法
出席カードへの記述、学期末に行う試験などを総合して評価する。
授業計画
1.オリエンテーション・比較発達心理学について
2.なぜ,母と子なのか
3.行動が進化する仕組み:自然淘汰
4.遺伝子と行動・行動の進化
5.助け合いの進化・種の保存論の誤り
6.包括適応度と血縁淘汰
7.親と子の対立の理論
8.子殺しについて
9.孤独な子育ての歴史的背景
10.子別れ
11.母子癒着について
12.離乳を巡るせめぎ合い
13.子のかわいらしさの減少
14.本講義のまとめ
15.テスト
自由記述欄
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