コード
LF11-01
授業科目
発達心理学特講1
副題
(関係性と子どもの社会情緒的発達)
副専攻
L1
特記事項
担当者
遠藤 利彦
単位
2
期・曜時
後期 木3
対象学年
2・3・4年
学習目標
現代発達心理学の成果に基づき、子どもの発達のプロセスおよびメカニズムについて基本的理解を得るとともに、子どもの発達に資する養育・教育環境の役割について考究する力を身につける。
授業概要
近年の発達心理学およびその周辺諸科学の成果に依拠しながら、主に乳幼児期から児童期くらいにかけての子どもの知情意全般の発達の様相と機序について概説し、それらに養育環境、とりわけ母子、父子といった種々の関係性および社会文化の諸特質がいかなる影響を及ぼし得るかについて考察を行う。また、早期段階における個人差が何に起因して生じるかを遺伝と環境に関する最新の諸議論を踏まえながら解説した上で、それがその後の生涯発達過程においてどのような連続性あるいは不連続性を呈するかなどについても論考することにしたい。さらに、そうした標準的な発達プロセスおよびメカニズムとの対比において、ADHDや自閉症あるいは広汎性発達障害等におけるそれらがいかなる特異性を有しているかを解説し、そうした発達障害に対してどのような支援が必要であるかについて考える。
テキスト
遠藤利彦他(著)「乳幼児のこころ:子育ち・子育ての発達心理学」有斐閣 2011年
参考文献・課題図書
数井みゆき・遠藤利彦(編)「アタッチメント:生涯にわたる絆」ミネルヴァ書房 2005年
遠藤利彦(編)「発達心理学の新しいかたち」誠信書房 2005年
数井みゆき・遠藤利彦(編)「アタッチメントと臨床領域」ミネルヴァ書房 2007年
小西行郎・遠藤利彦(編)「赤ちゃん学を学ぶ人のために」世界思想社 2012年
受講生への要望
評価方法
基本的に出席状況と試験成績に基づいて行う(小レポートを適宜、課す場合もある)
授業計画
1.私的発達心理学序論:錯覚と発達①
2.私的発達心理学序論:錯覚と発達②
3.生涯発達心理学の展開と課題
4.遺伝と環境①:進化発達心理学
5.遺伝と環境②:行動遺伝学
6.発達における時間の意味:個体発生
7.発達の素地としてのアタッチメント
8.アタッチメントの起源と発達
9.アタッチメントの個人差とその既定因
10.アタッチメントの生涯発達と世代間伝達
11.子どもの対人関係の広がりと自己
12.感情の起源と発達
13.感情的知性の発達
14.「心の理論」の起源と発達
15.総括と展望
自由記述欄
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