コード JF11-01
授業科目 道徳教育の研究
副題 (学校における道徳教育の問題)
副専攻
特記事項
担当者 岩本 俊郎
単位 2
期・曜時 後期 木4
対象学年 2・3・4年

学習目標
 戦前・戦後の日本の学校における道徳教育の思想と実際を史実に即して理解するとともに、特設「道徳」が抱える本質的問題の究明を通じて特設「道徳」の時間を主体的に実践できる基盤を培うことを学習目標とする。
授業概要
 戦後日本における教育の民主的改革期は、道徳教育にかかわる時間を設けることがなかった。しかし1958年に「道徳」の時間が特設され、20世紀末には中教審によってこれが「道徳教育のかなめ」の時間として位置づけられるとともに、さらに2008年告示の学習指導要領では「道徳教育推進教師」を中心に道徳教育を行うこととされた。本講はこれらを踏まえて学校における道徳教育の在り方について講じる。
テキスト
 浪本ほか編『史料 道徳教育を考える〔三改訂版〕』北樹出版
参考文献・課題図書
 勝田守一『人間形成と教育』(『勝田守一著作集』)国土社
 デューイ(杉浦宏訳)『教育における道徳原理』未来社
受講生への要望
 恒常的出席を要望する。
評価方法
 平常点および学期末試験を基本とする。
授業計画
1.Introduction
2.戦前日本の道徳教育(1)学制発布期の修身教育の思想と実際
3.戦前日本の道徳教育(2)修身教育の転換
4.戦前日本の道徳教育(3)教育勅語体制下の修身教育
5.戦前日本の道徳教育(4)大正デモクラシー下の修身教育
6.戦前日本の道徳教育(5)戦時下の修身教育の思想と実際
7.戦後直後の道徳教育の構想
8.試案・学習指導要領における道徳教育の理論と実際
9.「道徳」の特設についてー特設の根拠ー
10.学校教育における特設「道徳」の位置ー「道徳教育推進教師」
11.特設「道徳」の実際(1)ー『学習指導要領 道徳』を通じて
12.特設「道徳」の実際(2)ー特設「道徳」の授業に向けて
13.特設「道徳」の実際(3)ー特設「道徳」の実際
14.「道徳教育推進教師」について考える
15.まとめ
自由記述欄
 

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