コード
HD71-01
授業科目
キリスト教学演習Ⅰ
副題
(新約聖書の女性たち)
副専攻
H1
特記事項
担当者
三浦 望
単位
4
期・曜時
通年 水4
対象学年
2・3・4年
学習目標
●新約聖書の福音書や書簡を読み、そこに表現されている女性観の理解を深める。
●第二神殿時代ユダヤ教の歴史的・社会的・文化的背景を理解し、その中から生まれた新約聖書の各文書と当時の宣教活動状況を考察する。
●福音書・書簡が描く物語世界を通して、女性が生きることの意味を考える。
授業概要
●荒井献先生の『新約聖書の女性観』に沿って、新約聖書の福音書と書簡を、ゆっくりと読み進める。聖書に関する知識やギリシア語は前提としない。聖書に興味のある学生は誰でも参加可能である。
●最初の2~3回の授業で、新約聖書、福音書、および書簡についての基本事項を講義するので、履修を希望する学生はなるべく最初の授業から出席することが望ましい。その後は、ゼミ形式で担当学生の発表および質疑応答で授業を進める予定である。
テキスト
『聖書 新共同訳』日本聖書協会(これ以外の聖書でも全く問題ないが、旧約聖書のついているものが望ましい。)
荒井献『新約聖書の女性観』岩波セミナーブックス27、岩波書店、2006年
参考文献・課題図書
必要に応じて授業の中で指示する。
受講生への要望
積極的な授業への参加姿勢。自分で考える態度。演習で取り扱う聖書箇所は事前に読んでくることが前提。
評価方法
授業への参加姿勢および出席状況は評価の大きな対象となる。リアクション・ペーパー、担当する発表の内容および期末レポートなどを総合して最終的に評価する。
授業計画
1.序論:講義① 新約聖書の基礎知識
2.講義② 第二神殿時代のユダヤ教:歴史的、社会的、文化的背景とその中から生まれたイエス運動の発展と展開、福音書の成立
3.講義③ 福音書および書簡の研究史・方法論(序論―課題と方法)
4.テクスト講読① イエス伝承の女性観(1)
5.テクスト講読② イエス伝承の女性観(2)
6.テクスト講読③ マルコ福音書の女性観(1)
7.テクスト講読④ マルコ福音書の女性観(2)
8.テクスト講読⑤ マタイ福音書の女性観(1)
9.テクスト講読⑥ マタイ福音書の女性観(2)
10.テクスト講読⑦ マタイ福音書の女性観(3)
11.テクスト講読⑧ ルカ福音書の女性観(1)
12.テクスト講読⑨ ルカ福音書の女性観(2)
13.テクスト講読⑩ ルカ福音書の女性観(3)
14.(調整日)
15.総括(1)
16.テクスト講読⑪ ヨハネ福音書の女性観(1)
17.テクスト講読⑫ ヨハネ福音書の女性観(2)
18.テクスト講読⑬ ヨハネ福音書の女性観(3)
19.テクスト講読⑭ ヨハネ福音書の女性観(4)
20.テクスト講読⑮ ヨハネ福音書の女性観(5)
21.テクスト講読⑯ パウロの女性観(1)
22.テクスト講読⑰ パウロの女性観(2)
23.テクスト講読⑱ パウロの女性観(3)
24.テクスト講読⑲ ペトロの手紙の女性観
25.テクスト講読⑳ パウロの名によって書かれた手紙の女性観(1)
26.テクスト講読(21) パウロの名によって書かれた手紙の女性観(2)
27.テクスト講読(22) トマスの福音書における女性観(1)
28.テクスト講読(23) トマスの福音書における女性観(2)
29.(調整日)
30.総括(2)
自由記述欄
●上記はあくまでも予定であるので、注意してください。細かいスケジュールは初回の授業でお知らせします。
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