2013 syllabus

コード	HA55-01
授業科目	日本思想史学演習Ⅰ
副題	（日本思想の基礎知識――能）
副専攻	H1
特記事項

担当者	長野　美香
単位	4
期・曜時	通年　木3
対象学年	1(B)・2・3・4年

学習目標

　日本の古典文献を精読する方法の獲得を目標とする。また，日本思想に関する基礎的な教養を身につけることを目指す。

授業概要

　能の台本である謡曲を毎回一作品ずつ読む。能では，主役をシテ，シテの相手役をワキと言う。ワキの呼びかけに対して，シテは心のうちを語り，舞う。思いを語ることと聞いてやること，またそれを芸能として演ずることと観ることにどのような意味があるか，それぞれの謡曲が「本説(ほんぜつ)」とした古典作品も併せて眺めながら，ゆっくりと味わい，ともに考えていく。

テキスト

　『新編日本古典文学全集59・謡曲集1・2』小山弘志，佐藤喜久雄，佐藤健一郎校注・訳 1998年小学館，他。手に入らないものについてはコピーを配布予定。

参考文献・課題図書

　授業中に紹介する。

受講生への要望

　授業前にテキストを熟読し，毎回，授業開始時にテキストについてのコメントを提出することが義務。発表者の発表に熱心に耳を傾け，必ず討論に参加しなければならない。

評価方法

　授業への参加態度。出席状況。毎授業開始時に提出するテキストに関するコメント。担当箇所の発表と，発表後の討論を参考にした発表レポートの提出。

授業計画

１．授業の進め方について。発表担当者の決定。
２．発表担当箇所についての調査・準備。
３．「葵上」：以下，扱う可能性のある謡曲名をあげるが，実際には受講人数や受講者の希望等によってこれらのうちからいくつかを選ぶ予定。
４．「敦盛」
５．「蟻通」
６．「井筒」
７．「鵜飼」
８．「善知鳥」
９．「江口」
10．「姨捨」
11．「鉄輪」
12．「通小町」
13．「邯鄲」
14．「砧」
15．予備日
16．「清経」
17．「西行桜」
18．「関寺小町」
19．「卒塔婆小町」
20．「忠度」
21．「定家」
22．「融」
23．「野宮」
24．「班女」
25．「二人静」
26．「松風」
27．「求塚」
28．「山姥」
29．「湯谷（熊野）」
30．予備日

自由記述欄

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