コード
HA47-01
授業科目
西洋近代哲学史Ⅱ
副題
(ルネサンスの遺産から観念論の挑発まで)
副専攻
H1
特記事項
担当者
冨原 眞弓
単位
2
期・曜時
後期 水4
対象学年
2・3・4年
学習目標
古代哲学・中世哲学・近代哲学・現代哲学という通常の分類にしたがうなら、近代哲学には、古代・中世哲学の遺産が流れこみ、近代哲学から現代哲学の萌芽が育っていくといってもよい。したがって近代哲学を知ることは、おのずから「それ以前」と「それ以後」の哲学への視点を身につけることを意味する。この哲学史的な脈絡のなかで人間の思考の歩みをたどりたい。
授業概要
現代人の語彙や思考法に大きな影響を与えた近代哲学を学ぶことで、みずからの思考を批判的に検討し、言語化し、文章化することで、内省する習慣を身につける。
とくに16-17世紀は哲学のみならず文学・芸術・政治・社会全般に「コペルニクス的転換」が生じた世紀である。中世やルネサンスと訣別する一方で、現代思想への反面教師となった近代哲学の主概念を、時間軸に添って概観する。
テキスト
量善治『西洋近世哲学史』講談社学術文庫、2005年
その他、授業の進展に合わせて適宜指示または配布する。
参考文献・課題図書
授業の進展に合わせて適宜指示する。
受講生への要望
初回授業への出席が受講の必須条件。受講希望者が多数の場合は筆記(小論文)による選抜をおこなう。半分講義、半分演習の形式の授業なので、課題の提出やレジュメ作成を求める。
評価方法
出席重視(3分の1以上の欠席で評価不可)。出席率、課題やレジュメの提出状況、期末の課題または試験等により、総合的に評価する。
授業計画
1.ルネサンスの哲学 導入
2.ユマニスムと宗教改革 エラスムスとルター
3.合理論(1) デカルト「精神・延長・神」
4.合理論(2) デカルト「暫定道徳」
5.合理論(3) スピノザ「神への知的愛」
6.合理論(4) スピノザ「神即自然」
7.合理論(5) ライプニッツ「モナドと予定調和」
8.経験論(1) ベーコン「4つのイドラ」
9.経験論(2) ホッブス「機械論的自然観」
10.経験論(3) ロック「知識論」/バークリ「触覚論」
11.経験論(4) ヒューム「因果律批判」
12.観念論(5) カント「超越論的観念論」
13.観念論(6) カント「道徳哲学」
14.観念論(7) カント「理性的宗教」
15.総括 現代思想への視座
自由記述欄
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