コード
GG57-01
授業科目
日欧思想交渉史入門(1)
副題
(旅の諸相(ヘレニズムとヘブライズムをめぐって))
副専攻
G1
特記事項
担当者
水島 陽子
単位
2
期・曜時
後期 水5
対象学年
2・3・4年
学習目標
1.「旅」とは何か、その可能性を探る
2.ヨーロッパの二大思潮(ヘレニズムとヘブライズム)における「旅」の在り方を理解する
3.日欧をめぐる歴史上の「旅」を検証し、問題点を考える
4.「旅」の担い手としての自己批判をおこなう
授業概要
歴史を通して、日本は度々ヨーロッパと出合い、交渉に及んでいる。その行程を「旅」としてとらえ、考察する。
本講義は入門(1)であるので、まずは様々な「旅」を促した基礎的な思想について学ぶ。特にヨーロッパの二大思想ヘレニズム(古代ギリシア)とヘブライズム(ユダヤ・キリスト教)において、「旅」はどのような特徴をもったか。次いで、学生の研究発表を通して、日欧の交渉に関わった人々の「旅」を具体的に検証していく。これらの「旅」と私たち自身の「旅」とに何らかのつながりを見ることはできるだろうか。
テキスト
ソポクレス『オイディプス王』岩波文庫
(ヘレニズムのテキストのひとつとして上記作品を扱う。他はプリントして配布する。なお、旧・新約聖書を扱うので、手持ちのものがあれば持参してほしい。)
参考文献・課題図書
授業において紹介する。
受講生への要望
第1回の授業には必ず出席し、説明を聞くこと。
毎回の授業の最後にリアクションペーパーを提出すること。(それは次のステップへの学生側からの貢献と位置づけられ、還元される。)
評価方法
授業への貢献度、発表、レポート、筆記試験をあわせて、総合的に評価する。(ただし、それぞれの比重は受講者数による。開講時に説明する。)
授業計画
1.序:エルメスのかばん(ヘレニズムとヘブライズムとは)
2.ホストとゲスト:オデュッセウスの旅(他者と折り合う)
3.帰還(1):待ち人現る(人間とは何か)
4.帰還(2):待ち人殺害(アガメムノン:正義とは何か)
5.運命の三叉路:オイディプスの旅(汝自身を知れ)
6.追放:杖と盲目(真理とは何か)
7.楽園の外へ:アダムとエヴァ(文明とは何か)
8.約束の地へ:アブラハム・モーセ・ダビデ(移動と定住)
9.湖畔散策:ナザレのイエス(砂漠と湖)
10.エルサレムへ:十字架の道行き(完成と始まり)
11.エルサレムから:パウロの旅(ヘレニズムとヘブライズム)
12.日欧思想交渉「旅のレポート1」
13.日欧思想交渉「旅のレポート2」
14.日欧思想交渉「旅のレポート3」
15.総括
自由記述欄
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