コード EK02-01
授業科目 比較文化宗教学2
副題 (宗教・子ども・ファンタジー)
副専攻 A1・E1
特記事項
担当者 大澤 千恵子
単位 2
期・曜時 後期 月4
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 近代以降の「宗教」概念を再考し、その枠組みからはみだしてしまうものの宗教性についての知識と理解を深める。
授業概要
 講義形式で行う。近代西欧では、新しい家族関係に基づく子ども観が形成され子どものための文学が誕生した。想像力によって別世界が描き出されるファンタジーには、古くからの宗教の中で受け継がれた死生観や運命観が息づいている。それらの物語の宗教性について、実際の作品や映像資料などを用いて解説する。
テキスト
 特になし。
参考文献・課題図書
 適宜指示する。
受講生への要望
 毎回、授業に関する感想や疑問をリアクションペーパーとして提出してもらい、その一部を次の授業の冒頭で紹介し、興味や関心を共有しながら講義をすすめる。
評価方法
 出席および試験
授業計画
1.オリエンテーション 宗教・子ども・ファンタジー
2.イスラム文化圏の超自然的存在とその現代的変容
3.ヨーロッパにおける運命論の発生と運命の女神信仰
4.近世フランスにおける妖精信仰とその衰退
5.近世フランスから近代ドイツへ 1 近代的子ども観の形成
6.近世フランスから近代ドイツへ 2 理想的女性像の変容
7.グリム童話にみるプロテスタンティズム
8.児童文学の宗教性 1 アンデルセンの登場
9.児童文学の宗教性 2 マッチ売りの少女の死と再生
10.児童文学の宗教性 3 人魚姫における救済
11.日本における受容とその特徴 宮沢賢治の童話の宗教性
12.現代的ファンタジーの宗教性 1 ナルニア国物語の死生観
13.現代的ファンタジーの宗教性 2 宮崎アニメの死生観
14.現代的ファンタジーの宗教性 3 ハリーポッターシリーズの死生観
15.試験
自由記述欄
 

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