コード
EG23-01
授業科目
文化人類学特講12
副題
(ジェンダーの文化人類学入門)
副専攻
A2・E1
特記事項
担当者
棚橋 訓
単位
2
期・曜時
後期 木4
対象学年
2・3・4年
学習目標
ジェンダーという概念を的確に理解し、この概念を用いて現代世界の文化の諸相(そして、現代世界がかかえる諸問題)を分析的に捕捉・説明する方法を身につける。
授業概要
人はジェンダーという日常を生きる。本年度はジェンダーをめぐる諸問題について、文化人類学の立場からこれを講じる。ジェンダー概念の規定をめぐる諸理論、ジェンダー研究の変遷にふれ、ジェンダーをめぐる多様性/ローカリティ/グローバリティの現在について、政治・宗教・経済・開発・技術などの具体的事例にそくして議論していく計画である。
テキスト
テキストは指定せず、毎回プリント等の資料を配付する。
参考文献・課題図書
『「シングル」で生きる―人類学者のフィールドから』椎野若菜著 御茶の水書房 2010年
『ジェンダー人類学を読む―地域別・テーマ別基本文献レヴュー』宇田川妙子・中谷文美(編著) 世界思想社 2007年
『ジェンダーで学ぶ文化人類学』田中雅一・中谷文美(編著) 世界思想社 2005年
『社会変容と女性:ジェンダーの文化人類学』窪田幸子・八木祐子(編著) ナカニシヤ出版 1999年
『ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱』ジュディス・バトラー著 青土社 1999年
受講生への要望
疑問と批判の精神をもって、思考しながら受講してほしい。授業時の質問・発言は大歓迎。私語厳禁。
評価方法
出席(発言等の授業への貢献を含む)30%、後期末筆記試験70%による総合評価。筆記試験の詳細は授業時に適宜説明する。
授業計画
1.イントロダクション:ジェンダー、アイデンティティ、関係性の人類学
2.ジェンダー研究領域の成立過程
3.ジェンダー諸理論の系譜(1):M.フーコーをめぐって
4.ジェンダー諸理論の系譜(2):J.バトラーをめぐって
5.ジェンダー諸理論の系譜(3):言語資源論の視座をめぐって
6.「ことば」、国語、国民、ジェンダー化
7.男性ジェンダー研究の現在と可能性
8.「第三のジェンダー」研究の現在と可能性
9.ジェンダーと医療:GIDをめぐって
10.inter-/in-between/bi-/trans-:身体の在り方の多様性をめぐって
11.ジェンダーとテクノロジー:生殖革命をめぐって
12.ジェンダーと政治
13.ジェンダーと宗教
14.ジェンダー概念の死と再生
15.総括
自由記述欄
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