コード
EG22-01
授業科目
文化人類学特講11
副題
(「ことば」の文化人類学)
副専攻
E1
特記事項
担当者
棚橋 訓
単位
2
期・曜時
前期 木4
対象学年
2・3・4年
学習目標
「ことば」という概念を的確に理解し、この概念を用いて現代世界の文化の諸相(そして、現代世界がかかえる諸問題)を分析的に捕捉・説明する方法を身につける。
授業概要
ホモ・ロクエンス。すなわち、人は「ことば」とともにある。本講義では、「ことば」と人をめぐる諸問題に文化人類学の立場からの接近を試みる言語人類学に関する入門的な講義を行う。「ことば」をめぐる総合的知見、「ことば」と文化の関係、資源としての「ことば」、「ことば」と環境、等々、なるべく広い視点と素材から「ことば」と人の問題をとりあげ、21世紀の今と将来を考えるうえでの重要な鍵としての「ことば」の存在を問題化したい。
テキスト
テキストは指定せず、毎回プリント等の資料を配付する。
参考文献・課題図書
『ことばと文化』 鈴木孝夫著 岩波新書 1973年
『言葉とは何か』 丸山圭三郎著 ちくま学芸文庫 2008年
『言語―ことばの研究序説』 エドワード・サピア著 岩波文庫 1998年
『認知言語学』 大堀壽夫著 東京大学出版会 2002年
受講生への要望
疑問と批判の精神をもって、思考しながら受講してほしい。授業時の質問・発言は大歓迎。私語厳禁。
評価方法
出席(発言等の授業への貢献を含む)30%、前期末筆記試験70%による総合評価。筆記試験の詳細は授業時に適宜説明する。
授業計画
1.イントロダクション(授業ガイダンス)
2.文化とは、「ことば」とは
3.人間の自然言語をめぐる特性:総合的知見
4.サピアとウォーフ:言語相対論の思考
5.eticとemic:「ことば」をめぐる2つの視点
6.カテゴリー化と環境
7.コミュニケーションの理論
8.「ことば」の直接機能性
9.「ことば」とジェンダー
10.「ことば」とセクシュアリティ
11.「ことば」と政治
12.ピジンとクレオール:混成する「ことば」と世界
13.言語景観の人類学
14.言語の保全と環境の保全:多様性の共進化
15.総括
自由記述欄
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