2013 syllabus

コード	EF01-01
授業科目	文化人類学１
副題	（異文化理解に向けて）
副専攻	A1・A3・E1
特記事項

担当者	石井　洋子
単位	2
期・曜時	後期　水4
対象学年	2・3・4年

学習目標

　文化人類学は、地球上のさまざまな地域に暮らす人びとの社会や文化を比較研究し、「人間を総合的に理解する」学問である。現在、人やモノ、情報が縦横無尽に行き来するグローバリゼーションの時代を迎え、日本もまたマルチ・カルチュラルな社会となっている。そうした社会を「より良く」生きるには、「異文化との共生」をキーワードとして、「他者」を正しく理解していかなければならない。本講義の目的は、私たちが持つ異文化のイメージを問い直し、その理解を進める複眼的な視点を養うことにある。

授業概要

　文化人類学の基礎論を学ぶとともに、現代社会と関わるテーマにも深く切り込んでいく。また授業では、担当者がアフリカでのフィールドワークで入手した第一次資料や映像なども多く紹介する予定でいる。授業の後半期には、外国人ゲスト・スピーカーを招聘して、母国の社会や文化について話してもらうと同時に、受講生とのディスカッションを予定している。なお、講義の内容は入れ替わることがある。

テキスト

　テキストは使用しない。

参考文献・課題図書

　授業時に、文化人類学の基礎的文献のリストを配る予定でいる。その他、毎回の授業テーマに応じて授業中に指示する。

受講生への要望

　毎回の講義では、各テーマに関連する「問い」を提示し、それについて考え、意見を発表してもらう時間を作ります。そこでの積極的な発言を歓迎します。また、授業では現在的な事象にも触れていきますので、新聞などに目を通す習慣を付けて下さい。

評価方法

　定期試験50%と授業中のリアクション・ペーパー50%による総合評価。

授業計画

１．イントロダクション：なぜ今、文化人類学なのか
２．家族と社会：異文化理解への準備論
３．人種と民族：民族・エスニシティ・部族
４．環境のなかの人間
５．人と人のやりとり：贈与交換
６．他者表象と文化のイメージ
７．ジェンダーとセクシュアリティー
８．自文化中心主義からの離脱
９．グローバリゼーションと文化
10．現代社会における文化人類学の役割：開発と文化
11．フィールドワークと民族誌①：現場主義への志向
12．フィールドワークと民族誌②：肩越しに社会を見るということ
13．文化相対主義をめぐって
14．ゲスト・スピーカーの招致
15．文化人類学のまとめとテスト

自由記述欄

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