コード
EE40-01
授業科目
キャリア形成の社会学
副題
(質的調査法によるキャリア形成へのアプローチ)
副専攻
E1
特記事項
担当者
楠本 和佳子
単位
2
期・曜時
前期 火2
対象学年
2・3・4年
学習目標
本講義では、質的調査の立案から方法、分析にいたるまでの一連の具体的手法をキャリア形成へのアプローチという視点から学ぶ。①量的調査法と比較して質的調査法を評価し、②質的データの収集方法および分析方法として特にドキュメント分析法とインタビュー調査法について学び、③分析方法としてライフヒストリー分析について学ぶことによって、キャリア形成のあり方を理解する方法、分析のあり方を身につける。
授業概要
一般に、「キャリア」とは個人が職業上たどっていく経歴のこと、「キャリア形成」とは仕事の経験を重ねることで自分の職業能力を育てていくことだが、近年「職業」のみをキャリアの要素としてとらえるのではなく、社会的な活動を含めた生涯を通じたキャリア形成のあり方を考える必要があると、言われている。この授業は、女性のキャリア形成のあり方を社会構造の面からとらえた上で、自分自身の生涯を通したキャリア形成のあり方を考えることを目的とする。
テキスト
独立行政法人 国立女性教育会館 ブックレット5
『夢をかたちにした女性たち』 2007年3月
参考文献・課題図書
必要に応じて随時、指示・紹介する。
受講生への要望
グループワークを行ったり、インタビューに出向いたりするので、積極的に自分で考え、自分で行動する学生のみ受講して欲しい。出席必須。やむを得ない事情で欠席する場合は担当教員に欠席理由を説明する連絡を入れること。連絡なしの欠席が続いた場合は履修放棄と見なすこともあるので注意すること。
評価方法
グループワーク・ディス力ッションへの貢献、インタビュー調査に基づいたレポートによって総合的に評価する。
授業計画
1.質的調査法と量的調査法について:質的調査法と量的調査法の利点・不利な点について考える。どんな対象に適しているか、どんな利点と不利な点があるかについて学ぶ。
2.質的調査法について:質的調査法のデータ収集方法と分析の方法についての概説。どのようなデータ収集方法、分析の方法があるかを学ぶ。
3.キャリア形成へアプローチするための手法について:キャリア形成にアプローチするためのデータの収集方法と分析手法を考える。
4.ライフヒストリー分析について その1:ライフヒストリーを取材する・分析するとは、聞き手・語り手の関係について学ぶ。
5.ライフヒストリー分析について その2:ライフヒストリー分析の事例とその知見について学ぶ。
6.ドキュメント分析法について その1:ドキュメント分析の手法と事例について学ぶ。
7.ドキュメント分析法について その2:女性の人生とキャリア形成について書かれた事例集を用いて、キャリア形成のあり方をドキュメント分析およびライフヒストリー分析の手法を用いて分析する(第1回)。
8.ドキュメント分析法について その3:女性の人生とキャリア形成について書かれた事例集を用いて、キャリア形成のあり方をドキュメント分析およびライフヒストリー分析の手法を用いて分析する(第2回)。
9.インタビュー調査法について その1:インタビュー調査の手法と注意点を学ぶ。
10.インタビュー調査法について その2:調査票の作成を行い、聞き取り調査法の実践を学ぶ。
11.インタビュー調査法について その3:働いている女性にインタビュー調査を実施する。
12.インタビュー調査法について その4:インタビュー調査で得られたデータを分析し、キャリア形成のあり方を考える(第1回)。
13.インタビュー調査法について その5:インタビュー調査で得られたデータを分析し、キャリア形成のあり方を考える(第2回)。
14.参与観察、会話分析について:参与観察、会話分析を行った研究の対象・方法・その知見について学ぶ。
15.まとめ
自由記述欄
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