コード DG52-01
授業科目 西洋史演習Ⅱ・Ⅲ-2
副題 (近代イギリス社会の中のカトリック)
副専攻
特記事項
担当者 小泉 徹
単位 4
期・曜時 通年 水3
対象学年 3・4年

学習目標
 文献にもとづいて討論する力を養うこと、あわせて4年生は卒論を制作することが目標です。3年生は、卒論に向けて、自分の関心の所在を把握しましょう。
授業概要
 カトリックといえば、普通、体制に忠実な保守派の人々を想像します。ところが近代イギリス社会において、カトリックは反体制的な「非国民」であり続け、彼らが市民権を回復するのは、ようやく19世紀半ばのことでした。
 イギリス社会における異分子としてのカトリックの独特な性格は、20世紀に入っても残ります。イギリスを代表するカトリック作家グレアム・グリーンは、同じ異分子である共産主義者の同志意識に同情の念を隠しませんでした。
 この授業では、なぜ「反体制的なカトリック」が出現したのかを、宗教改革とその帰結から明らかにするとともに、テロリストと化したカトリックの反体制活動に眼を向けたいと思います。
 なお例年と異なり、この授業では外国語文献を用いません。そのかわり西洋史文献講読Ⅱ(1)、Ⅱ(2)で関連文献を読みます。参加者はできるだけ、そちらの授業にも参加してください。
テキスト
小泉徹『宗教改革とその時代』山川出版社 1994年。
J.R.H.ムアマン『イギリス教会史』聖公会出版 1991年。
アントニア・フレイザー『信仰とテロリズム』慶應義塾大学出版会 2003年。 
参考文献・課題図書
 授業中に指示します。
受講生への要望
 演習の主役は参加者です。積極的に発言してください。面白い本を読んだ人は、飛び入りで報告してもかまいません。歓迎します。
なお授業概要にも書きましたが、参加者はできるだけ、文献講読にも参加してください
評価方法
 授業への参加と各期末のレポートによって評価します。
授業計画
1.授業の進め方についての説明
2.文献の講読と討論(1)
3.文献の講読と討論(2)
4.第1回卒論中間報告
5.文献の講読と討論(3)
6.文献の講読と討論(4)
7.3年生研究報告(1)
8.文献の講読と討論(5)
9.文献の講読と討論(6)
10.3年生研究報告(2)
11.文献の講読と討論(7)
12.文献の講読と討論(8)
13.第2回卒論中間報告
14.文献の講読と討論(9)
15.文献の講読と討論(10)
16.第3回卒論中間報告
17.文献の講読と討論(11)
18.文献の講読と討論(12)
19.3年生研究報告(3)
20.文献の講読と討論(13)
21.文献の講読と討論(14)
22.文献の講読と討論(15)
23.第4回卒論中間報告
24.第4回卒論中間報告
25.文献の講読と討論(16)
26.文献の講読と討論(17)
27.3年生卒論構想紹介
28.3年生卒論構想紹介
29.年度末総括
30.卒論報告会
自由記述欄
 

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