コード DD16-01
授業科目 西アジア文化史
副題 (衣服に見る歴史と文化)
副専攻 D4
特記事項
担当者 後藤 絵美
単位 4
期・曜時 通年 水2
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 現代の西アジア地域で見られる衣服を一つの入口に、同地域の歴史と文化の厚みや広がりを知ること。また、そうした視点や他者理解の方法を習得すること。
授業概要
 衣服は、人々の価値観や信念、思想を映し出す鏡の一つである。その時々のファッション(流行の装い)に目を向けるとき、我々は、それぞれの時代の人々が、どのような美意識を持ち、何を大切にしていたのか、その一端を知ることができる。本授業では、西アジアを事例に、これを実感することを目指す。具体的に行うのは、史料の種類やそれぞれの読み方を学ぶ「前近代の衣服と史料」、一つの時代を「洋装化」をキーワードに比較検討する「近代と洋装化」、衣服に関わる現代の様々な事象について考える「現代の服飾と伝統の創出」という、三つの作業である。
テキスト
 特に定めない。
参考文献・課題図書
 授業中にその都度指示する。
受講生への要望
 授業時に配布したプリントを読み返す他、参考図書や参考論文を読むこと。
評価方法
 授業時間内でのリアクションペーパーと期末試験による。
授業計画
1.オリエンテーション:衣服が語るもの
2.現代の衣服:男性服の形と着用方法
3.現代の衣服:女性服の形と着用方法
4.前近代の衣服と史料:宗教典拠 ① 聖書
5.前近代の衣服と史料:宗教典拠 ② クルアーンとハディース
6.前近代の衣服と史料:宗教典拠 ③ その他
7.前近代の衣服と史料:公文書
8.前近代の衣服と史料:文学 ①
9.前近代の衣服と史料:文学 ②
10.前近代の衣服と史料:美術 ①
11.前近代の衣服と史料:美術 ②
12.前近代の衣服と史料:旅行記 ①
13.前近代の衣服と史料:旅行記 ②
14.近代と洋装の広がり:序章
15.前期のまとめとテスト
16.近代と洋装の広がり:イラン
17.近代と洋装の広がり:トルコ
18.近代と洋装の広がり:エジプト
19.近代と洋装の広がり:チュニジア
20.近代と洋装の広がり:モロッコ
21.近代と洋装の広がり:まとめ
22.現代の服飾と伝統の創出:イラン革命
23.現代の服飾と伝統の創出:トルコのスカーフ問題
24.現代の服飾と伝統の創出:エジプトでのヴェールの流行
25.現代の服飾と伝統の創出:ヴェールとイスラーム
26.現代の服飾と伝統の創出:サウジアラビアと「ワッハーブ派」
27.現代の服飾と伝統の創出:新しい女性服
28.現代の服飾と伝統の創出:宗教の表象
29.現代の服飾と伝統の創出:まとめ
30.後期のまとめとテスト
自由記述欄
 

Copyrights 2013 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ