コード DD12-01
授業科目 中国近代史
副題 (伝統社会から近代への激動の過程)
副専攻 D4
特記事項
担当者 馮 青
単位 4
期・曜時 通年 木4
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 中国近代化の過程に関わる基本的な史実を習得し、歴史的事象を自分なりに分析できるようになること。
授業概要
 王朝体制から共和制、そして社会主義国家へと近現代の中国は激動の歴史をたどった。本講義では、中国近代化の展開過程を概観し、伝統と外来がおりなす東西の対抗・融合の歴史を明らかにする。中華文化を代表する豆知識の紹介を行うほか、映像資料・新聞記事も適宜併用する。
テキスト
 特に指定教科書はない。毎回プリントを配付する。
参考文献・課題図書
 J.K.フェアバンク著・市古宙三訳『中国』上下、東京大学出版会、1986年。
久保亨ほか著『現代中国の歴史 両岸三地100年のあゆみ』東京大学出版会、2008年。
田中仁ほか著『新・図説中国近現代史』法律文化社、2012年
受講生への要望
 予復習は必須である。平素の授業で重要な史実、年代、歴史の流れなどをしっかりと覚えておくこと。
評価方法
 レポート(前期末提出)と学年末試験の成績に平素の授業参加状況を加味して評価する。
授業計画
1.イントロダクション 中華文明の起源
2.統一国家の成立:秦漢時代
3.多民族国家の発展:唐、宋、元、明時代
4.中華帝国の繁栄と動揺:清時代(1)
5.中華世界秩序の崩壊:清時代(2)
6.王朝の崩壊と共和国の誕生
7.共和制の困難
8.軍閥支配と近代政党の成立
9.蒋介石と南京国民政府
10.蒋介石と日本
11.南京国民政府の条約改正外交
12.中国にとっての「偽満州国」
13.毛沢東と共産党勢力の拡大
14.西安事変から国共第2次合作へ
15.映像資料による授業、討論の実施
16.日中全面戦争の開始と和平工作の挫折
17.汪精衛の親日政権
18.アメリカの中国援助
19.日中戦争の終息と国共内戦の勃発
20.「二つの中国」の出現
21.社会主義体制の確立
22.日中・米中国交の正常化
23.改革・開放の時代
24.民主化のあゆみ
25.中台関係の変容
26.一国二制度:大陸中国と香港・マカオ
27.中国とアセアン(ASEAN)
28.「和諧(調和)」社会の構築
29.中国の「台頭」と東アジア・太平洋秩序の変容
30.総まとめ 現代中国の社会問題と日中関係の展望
自由記述欄
 唐の太宗李世民の名言に「銅を鏡とすれば、衣冠を正すことができる。歴史を鏡とすれば盛衰を知ることができる。人を鏡とすれば、得失を明らかにできる(夫以銅為鏡、可以正衣冠。以古為鏡、可以知興替。以人為鏡、可以明得失)」という。歴史に学ぶことによって、私たちは日中両国のよりよい未来を作りだすことができると確信している。受講生の方々の積極的な参加を期待する。

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