コード
DA11-01
授業科目
古文献入門
副題
副専攻
D1
特記事項
担当者
安達 直哉
単位
4
期・曜時
通年 木4
対象学年
2・3・4年
学習目標
古文書・日記・古典籍などの文献資料の原本、写本や複製本を見ることによって、今の活字本では得られない情報が得られることを学ぶ。さらに、それらの情報の活用方法を考えること、併せて文献資料を読む時に必要な知識の習得をも目指す。
授業概要
毎回テーマごとにパワーポイントの画像、配布資料を使用して講義する。その際に写真のみでなく和装本・複製本もできるだけ用いたい。ただし、一方的に講義するのではなく、学生にも一緒に考え意見を述べてもらう。また、前期には博物館で展示を見て原本を観察し、後期には修理工房に出かけて文献資料の修理を実際に見学する。
テキスト
毎回コピーを配布する。
参考文献・課題図書
岩波講座『日本通史』別巻3史料論、山本信吉著『古典籍が語る』、石上英一編『歴史と素材』など。
受講生への要望
受講生は日本史専攻生以外でもかまわないが、講義の内容が大部分日本の古文献についてのものであることに留意してほしい。
評価方法
前期末にレポートを提出してもらい、後期末には筆記試験を行う。これらの点数に出席率を含めて総合的に評価する。
授業計画
1.ガイダンス、歴史学で扱う史料について
2.絵画資料
3.考古資料
4.石造物など
5.地名資料
6.古文書の研究:原本の観察(1)紙など
7.古文書の研究:原本の観察(2)書式など
8.古文書の研究:書状を作成する
9.古文書の研究:紙背文書
10.古文書の研究:下張文書、像内納入文書、偽文書
11.古文書の研究:木簡・制札、旗など
12.古文書の特徴と留意点
13.実地研究:博物館で展示品を見学・観察
14.日記の研究:原本の形
15.日記の研究:暦
16.日記の研究:日次記、別記、部類記
17.日記の研究:目的、伝来、名称など
18.日記の特徴と留意点
19.典籍の研究:典籍とは、史書
20.典籍の研究:物語
21.典籍の研究:随筆、和歌など
22.典籍の研究:系図、補任
23.典籍の研究:原本の形
24.典籍の研究:訓点
25.典籍の研究:奥書と印
26.文献資料の伝来
27.文献資料の模写
28.文献資料の修理
29.実地研究:修理工房見学
30.まとめとテスト
自由記述欄
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