コード CD56-01
授業科目 日本語学研究Ⅲ
副題 (近・現代日本語の対人配慮表現)
副専攻 C1
特記事項
担当者 木村 義之
単位 2
期・曜時 前期 木5
対象学年 2・3・4年

学習目標
 敬語を理解するうえで必要な知識を確認しながらも、場面にふさわしい対人配慮の表現を理解するためにはどのような表現方法がとられるのか、ということを考えたい。
授業概要
 狭義の敬語の枠に当てはまらない「対人配慮」の表現を考察する。対人配慮の表現は、敬語が中心となるが、敬語のシステムを使っただけでは失礼にあたる言い方も多い。これをどのような観点から考えればよいのか、ということを考える。また、現代語の敬語に直接かかわる近代の敬語もあわせてとりあげる。
テキスト
 小川誉子美, 前田直子『敬語を中心とした対人関係の表現―待遇表現―』(スリーエーネットワーク)
参考文献・課題図書
 蒲谷宏・川口義一・坂本恵『敬語表現』(大修館書店)
三宅和子・野田尚史・生越直樹『「配慮」はどのように示されるか』(ひつじ書房)
受講生への要望
 言葉遣いのうえで困ったり、失敗したりした例を身近なところから考えはじめ、何が原因であったのかを常に考えるように心がけてほしい。
評価方法
 リポート50%、出席・授業への参加態度等50%を目安として総合的に評価する。
授業計画
1.現代の言語生活と敬語
2.敬語のしくみと分類
3.敬語の研究史
4.敬語形式によらない対人配慮の表現方法とは
5.配慮の必要な会話場面にはどのような場合があるか
6.依頼の場面の表現
7.指示・命令の場面の表現
8.忠告・助言の場面の表現
9.許可を求める表現・申し出をする表現
10.不平・不満をのべる表現
11.意見表明をする場面の表現
12.評価性のともなう表現
13.近代文学にみえる対人配慮表現①:明治初期の作品から
14.近代文学にみえる対人配慮表現②:明治中期~大正期の作品から
15.まとめ
自由記述欄
 

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