コード
CC11-01
授業科目
古典文学演習Ⅰ
副題
(『日本霊異記』を読む)
副専攻
C1
特記事項
担当者
多田 一臣
単位
4
期・曜時
通年 火2
対象学年
2・3・4年
学習目標
『日本霊異記』は、我が国最初の仏教説話集である。善因・善果、悪因・悪果の因果応報のありようを具体的に伝える話を集めている。ただし、善因・善果の話は少なく、大半が悪因・悪果の話である。奈良時代の人びとの生活意識を知る上でも、貴重な話が少なくない。これを精読することで、当時の人びとの世界認識がいかなるものであったのかを考えてみたい。
授業概要
演習形式ゆえ、各自の発表が基本となる。まず最初に、作品について概説し、また演習のやりかたについてガイダンスを行う。その後に各自が選んだ話について、発表してもらう。
テキスト
小泉道校注『日本霊異記』(新潮日本古典集成)を共通テキストとして指定する。
参考文献・課題図書
多田一臣『日本霊異記 上・中・下』(ちくま学芸文庫)は、必ず参照してほしい。現在、古本屋でしか入手できないが、一セットだけは利用できるよう手配しておく。その他の参考文献等については、ガイダンスの際に紹介する。
受講生への要望
毎回出席をお願いしたいが、それ以上に、発表者だけでなく、それ以外の参加者の積極的な発言を望む。
なお、この科目の受講希望者は、研究室で所定の手続きを済ませること。
評価方法
発表内容、出席状況、演習の際の発言等を総合する。場合によってはレポートも求める。詳細はガイダンスの際に述べる。
授業計画
1.ガイダンス1 『日本霊異記』の概説(1)
2.ガイダンス2 『日本霊異記』の概説(2)
3.ガイダンス3 各自の担当箇所を決める
4.報告者の発表と質疑(1)
5.報告者の発表と質疑(2)
6.報告者の発表と質疑(3)
7.報告者の発表と質疑(4)
8.報告者の発表と質疑(5)
9.報告者の発表と質疑(6)
10.報告者の発表と質疑(7)
11.報告者の発表と質疑(8)
12.報告者の発表と質疑(9)
13.報告者の発表と質疑(10)
14.報告者の発表と質疑(11)
15.前期のまとめ
16.報告者の発表と質疑(12)
17.報告者の発表と質疑(13)
18.報告者の発表と質疑(14)
19.報告者の発表と質疑(15)
20.報告者の発表と質疑(16)
21.報告者の発表と質疑(17)
22.報告者の発表と質疑(18)
23.報告者の発表と質疑(19)
24.報告者の発表と質疑(20)
25.報告者の発表と質疑(21)
26.報告者の発表と質疑(22)
27.報告者の発表と質疑(23)
28.報告者の発表と質疑(24)
29.後期のまとめ
30.反省会
自由記述欄
仏教説話集だが、その内容はなかなかおもしろい。こんな話が古代にはあったのかと思うようなことが、きっとあるに違いない。いずれにしても、現代の私たちとはずいぶん違った世界認識を古代の人たちが持っていたことを知ることになるだろう。
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