コード
CA13-01
授業科目
古典文学の世界
副題
(『源氏物語』の始発ー「桐壺」から「若紫」へー)
副専攻
C1
特記事項
担当者
原岡 文子
単位
2
期・曜時
前期 金3
対象学年
1(A)・2年
学習目標
『源氏物語』の始発である「桐壺」と、第五巻「若紫」の物語を通して、『源氏物語』の根幹となっているものに迫ることを目指す。
授業概要
『源氏物語』には、長編系列の物語と短編系列の物語が綯い合わされている。現行の『源氏物語』は、「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」となっているが、『源氏物語』の始発はおそらく「桐壺」「若紫」という長編系列の物語にあろう。高等学校までの教材でも馴染み深い「桐壺」と「若紫」には、光源氏の両親の物語、そして母の面影を負う藤壺への思慕と、藤壺ゆかりの紫の上への想いが語られる。『源氏物語』の根幹となる「紫のゆかり」の物語をめぐる構造、そして光源氏の王権、栄華の仕組みを「桐壺」「若紫」を辿り見ることで明らかにしたい。「源氏絵」(『源氏物語』を素材とする絵画)も適宜参照する予定である。
テキスト
玉上琢弥訳注『源氏物語』(一)(角川ソフィア文庫)
参考文献・課題図書
教室で指示する。
受講生への要望
『源氏物語』の全体像に口語訳などで触れておくことが望ましい。
評価方法
筆記試験による。
授業計画
1.導入。
2.『源氏物語』の三部構成説、概要等の説明。ビデオ等の使用。
3.長編系列の物語(紫の上系)と短編系列の物語(玉鬘系)をめぐって。
4.「桐壺」を読む1(光源氏前史 桐壺更衣と桐壺帝)
5.「桐壺」を読む2(更衣の死をめぐって)
6.「桐壺」を読む3(高麗の相人、予言をめぐって)
7.「桐壺」を読む4(光源氏の元服と結婚)
8.「桐壺」を読む5(まとめ)
9.短編系列の物語、「帚木」の世界。
10.「若紫」を読む1(北山の垣間見)
11.「若紫」を読む2(紫の上の登場)
12.「若紫」を読む3(紫の上の物語)
13.「若紫」を読む4(藤壺との密会、王権の物語へ)
14.『源氏物語』始発部の物語(まとめ)
15.まとめ、質疑応答、筆記試験など。
自由記述欄
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