コード AS10-01
授業科目 社会福祉論
副題
副専攻 A3
特記事項
担当者 中谷 茂一
単位 2
期・曜時 前期 火2
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 「社会福祉」は道徳の文脈で語られたり、「特別な一部の人のもの」、「自分とは関係ないもの」ととらえている人も多いだろう。本講義では、細かな法制度の羅列や暗記ではなく、社会福祉の理念とサービスの課題点についてディスカッションし、私たちも必ず利用する(している)消費者としての視点で日本の福祉を再考する契機としたい。
授業概要
 子どもから高齢者まで、日本の現在の社会福祉サービスの種類と内容について広範囲にわたって解説し、その背景にある理念やニーズについて考察する。あわせて歴史的な経緯と海外の状況についても紹介する。
 なお、子ども虐待の領域については「児童福祉論」であつかった内容と一部重なる部分があるが、さらに新しい情報を加えて解説する。
テキスト
 ①山縣文治・岡田忠克編『よくわかる社会福祉(第9版)』ミネルヴァ書房、②山縣・柏女編『社会福祉用語辞典(第9版)』ミネルヴァ書房
参考文献・課題図書
 講義期間中に紹介する。
受講生への要望
 指定したテキスト計2冊を参照するので必ず購入し毎回持参すること。
評価方法
 (1) 学期末試験、(2) ディスカッション参加状況、(3) 小レポート、3点の総合評価。
授業計画
1.社会福祉の基礎概念
 ・現代における「社会福祉」観とは?、社会福祉におけるジェンダー問題、ノーマライゼーション
2.社会福祉をとりまく状況
 ・少子高齢化社会と個人・家族のライフスタイルの変動
3.社会福祉の歴史と展開
 ・内外の歴史、日本におけるパラダイム転換
4.社会福祉の仕組みと運営
 ・制度とサービス提供機関、施設の概要と課題点
5.社会福祉の援助と方法
 ・「ソーシャルワーク」とは?、エンパワメントの視点
6.社会保障・公的扶助
 ・その概要と課題点
7.子ども家庭福祉
 ・理念とサービスシステム
8.子ども虐待ヘの社会的対応 その1
9.子ども虐待ヘの社会的対応 その2
10.子ども虐待ヘの社会的対応 その3
11.高齢者福祉
 ・理念とサービスシステム、介護保険とケアマネジメント
12.障害者福祉
 ・理念とサービスシステム、自立生活とアドボカシー
13.地域福祉
 ・福祉のまちづくり、NPOの活動
14.これからの社会福祉の課題
 ・苦情解決とオンブズパーソン
15.まとめ
自由記述欄
 

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