コード
YA31-01
授業科目
神経心理学特殊研究
副題
(神経科学から臨床心理学について考える)
副専攻
特記事項
担当者
高橋 雅延
単位
2
期・曜時
後期 木5
対象学年
院生のみ
学習目標
急速に発展している神経科学(脳科学)の基礎的知見と、精神分析学に代表される臨床心理学のさまざまな概念との関係について学ぶことによって、新しい動向である神経精神分析学の考え方を身につけることを目標とする。
授業概要
教員の懇切丁寧なガイダンスのもと、最初の6回は脳に関する映像資料を視聴して議論し、その後、教員の用意するテキストの読みたい箇所だけを分担してレジュメやパワーポイントを使った発表を行い、全員で質疑応答、討論を行う。なお、発表の準備等の負担を減らすために、1回の発表テキストの分量は平易な日本語20頁程度におさえる。
テキスト
岡野憲一郎 (2006).脳科学と心の臨床-心理療法家・カウンセラーのために- 岩崎学術出版社
参考文献・課題図書
マーク・ソームズ&オリヴァー・ターンブル(著)平尾和之(訳)(2007). 脳と心的世界 星和書店/坂井克之 (2009). 脳科学の真実-脳研究者は何を考えているか 河出書房新社/授業内で適宜紹介する。
受講生への要望
神経科学や脳に関して何も知識がなくても理解できるように、平易な参考図書を多数紹介するので、神経科学、脳、心理学、臨床心理学に興味のある院生なら誰でも歓迎する。
評価方法
発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
授業計画
1.オリエンテーション(発表者の割り振りなど)
2.「全ては脳から始まる」(BBC人間の脳と精神①)
3.「感情のメカニズム」(BBC人間の脳と精神②)
4.「視覚の不思議」(BBC人間の脳と精神③)
5.「サルから人へ」(BBC人間の脳と精神④)
6.「脳は人格をつくる」(BBC人間の脳と精神⑤)
7.「意識が生まれるとき」(BBC人間の脳と精神⑥)
8.ハードウェアとしての脳/心と脳の歴史
9.脳という小宇宙/左脳は屁理屈,右脳はあまのじゃく
10.前頭葉という「心の宿」/闘争,逃避を支える扁桃核,青斑核
11.記憶を支える脳のメカニズム
12.海馬-「頭の記憶」の製造工場
13.扁桃核や小脳-「身体の記憶」の生産工場
14.うつ病を脳の病気としてとらえる
15.授業のまとめ
自由記述欄
Copyrights 2013 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.
■BACK
■検索システムへ
■TOPへ