コード
TA54-01
授業科目
近現代文学研究Ⅰ
副題
(批評理論と研究実践)
副専攻
特記事項
担当者
大塚 美保
単位
4
期・曜時
通年 木3
対象学年
院生のみ
学習目標
日本近代文学の研究に必要な知識・技能の習得をめざす。具体的には、①批評理論を学ぶ。今年度はフェミニズム批評・ジェンダー批評を主とする。②文学テクストの分析・立論のための基本技術を、実践を通して身につける。
授業概要
前期は学習目標①(上記)をテーマに、研究文献を輪読する形で進める。
後期は学習目標②をテーマに、下記の研究方法を実践する(授業計画参照)。稽古台として樋口一葉作品を取り上げ、前期に学んだ批評理論を活かしながら進める。
テキスト
・天野正子ほか編『新編日本のフェミニズム 11 フェミニズム文学批評』岩波書店
・樋口一葉『にごりえ・たけくらべ(改版)』新潮文庫
参考文献・課題図書
・江原由美子ほか編『ワードマップ フェミニズム』新曜社
・大橋洋一編『現代批評理論のすべて』新書館 ほか
受講生への要望
学会だけでなく一般社会でも「大学院で日本近代文学を専攻した人ならこれこれの能力があるはず」と期待される力、そのような力をつける一年間と思って臨んでほしい。
評価方法
報告ならびに研究発表、意見交換への参加、出席による。
授業計画
1.【ガイダンス】第1~3週に教員が次の説明を行う。
2. ・年間計画、文献の検索方法、ほか
3. ・日本近代文学の学会・学会誌、要求される研究水準
4. ・前期に輪読する文献、報告のポイント
5.【批評理論の輪読・1巡目】第5~9週にかけ、テキスト『フェ
6. ミニズム文学批評』収録の論文を受講生が分担して輪読。
7. 論文に引用された文学テクスト、関連文献などを併せ読み、
8. 必要な注釈を加えて報告する。
9.【批評理論の輪読・2巡目】第10~14週にかけ、受講生は下記
10.の中から任意の文献を1つ選び、その内容と研究上の意義につ
11.いて報告する。
12. ・岩波書店『新編日本のフェミニズム』シリーズ全12巻
13. ・その他、フェミニズム批評、ジェンダー批評の文献
14.【ガイダンス】第15~16週に教員が次の説明を行う。
15. ・後期の参考文献、基本的な研究手続き
16. ・樋口一葉の生涯と文業
17.【テクストの分析と立論・1巡目】第17~22週にかけ、受講生
18.はテキスト所収の樋口一葉作品から1篇を選び、下記の①~⑦
19.(もしくはその一部)を実践し、成果を発表する。
20. ①本テクストに関する基礎情報
21. (成立、本文、校異、典拠、パラテクスト、同時代評、等)
22. ②先行研究の参照、研究史の批判的検討
23. ③注釈
24. ④ ①~③を活かしたテクストの妥当性ある読み
25. ⑤ ①~④と連動した論点の発掘、仮説の構築、その裏づけ
26. ⑥以上を総合した独自性ある立論
27. ⑦学術的に説得力をもつ表現(口頭発表、配布資料)
28.【テクストの分析と立論・2巡目】第23~29週にかけ、受講生
29.は上記①~⑦を実践し、完成した成果を発表する。
30.【総括】1年のまとめと振り返り
自由記述欄
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