コード JD53-01
授業科目 人間学習8
副題 (グローバル時代における国際理解教育)
副専攻 A1・A3・J1
特記事項
担当者 永田 佳之
単位 2
期・曜時 前期 月3
対象学年 2・3年

学習目標
 ビデオや写真などの教材を駆使した参加型の学習を通して、グローバルな時代状況における国際理解の課題に取り組む。
授業概要
 通例、国際理解教育は異民族(国民)同士の相互理解を前提として行われるが、この授業では「他者を理解することは可能か」という問いからはじめる。国連総会の決議による「平和と文化と非暴力の10年」の初年に起きたのが同時多発テロ事件であり、事件を契機に他者との相互理解など絶望的であると考えるに至った者も少なくない。こうした近年の国際情勢を踏まえ、授業では「理解可能な他者」を前提とせず、自分と他者との間にある<溝>やコミュニケーションというツールの無力さについて様々なアクティビティを通して学び、その上で現代社会での相互理解の可能性を検討していく。
テキスト
 講義にて配布。
参考文献・課題図書
 永田佳之ほか編著『持続可能な教育と文化:深化する環太平洋のESD』(せせらぎ出版)
 吉田敦彦ほか編著『持続可能な教育社会をつくる』(せせらぎ出版)
受講生への要望
 国際的な素養や知識については受講の前提としないが、事前学習を怠らないことと授業への積極的な参加が求められる。
評価方法
 コンスタントな出席および授業への積極性の他、レポートをもって評価する。
授業計画
1.国際理解教育はなぜ生まれたのか(概略史)
2.ユネスコ憲章と世界同時多発テロ事件
3.途上国の教育世界(アジアへのいざない1:識字問題)
4.途上国の教育世界(アジアへのいざない2:児童労働/ストリートチルドレン)
5.途上国の教育世界(アジアへのいざない3:まとめ)
6.世界の生活世界(フォトランゲージ1)
7.世界の生活世界(フォトランゲージ2)
8.「地球家族」(世界の人々の「今、一番大切なもの」)
9.「地球家族」(世界の人々の「今、一番欲しいもの」)
10.「地球家族」(統計データとランキング)
11.国際理解から国際協力へ
12.「内なる国際化」とは
13.「他者といる技法」(アクティビティ1)
14.「他者といる技法」(アクティビティ2)
15.国際理解と〈他者〉理解
自由記述欄
 通例、国際理解教育は異民族(国民)同士の相互理解を前提として行われるが、この授業では「他者を理解することは可能か」という問いからはじめる。国連総会の決議による「平和と文化と非暴力の10年」の初年に起きたのが同時多発テロ事件であり、事件を契機に他者との相互理解など絶望的であると考えるに至った者も少なくない。こうした近年の国際情勢を踏まえ、授業では「理解可能な他者」を前提とせず、自分と他者との間にある<溝>やコミュニケーションというツールの無力さについて様々なアクティビティを通して学び、その上で現代社会での相互理解の可能性を検討していく。

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