コード JC45-01
授業科目 教育社会学概論2
副題 (現代の教育問題とオルタナティブ)
副専攻 A3・J1
特記事項
担当者 永田 佳之
単位 2
期・曜時 後期 月2
対象学年 2・3・4年

学習目標
 社会学の醍醐味として「自明性の罠」から自らを解き放つことを挙げることができる。この授業では、社会学の基本的概念を用いて、当然のものとして見なされる傾向にある「学校」や「子育て」などを捉え直す。現代社会の多様なテーマをもとに社会事象を複眼的に捉える力を培うことを狙いとする。
授業概要
 「子どもには幸せになってほしい」・・・こうした想いを多くの大人が抱く。まして「我が子」となると、想いはなおさら強くなるのが自然である。しかし、幸福が教育の目的として語られることは決して多くない。そこには教育と社会との多義的な関係性が介在している。この授業では、こうした関係性に対して、不登校などの最近の教育問題を手がかりにアプローチする。また現実問題の理解、問題を解決しようとするオルタナティブの可能性についても具体的な事例を検討しながら受講生と共に考えてみたい。なお、一連の学習の最終段階で不登校児童・生徒の通うフリースペースへの訪問を週末に予定している。
テキスト
 「居場所とわたし:子ども・親・スタッフの声」(フリースペースたまりば)
参考文献・課題図書
 長谷正人・奥村隆『コミュニケーションの社会学』有斐閣
受講生への要望
 授業では多様なトピックを扱うが、それぞれ関連性をもたせるので、授業へのコンスタントかつ積極的な参画が求められる。教育実践に関するグループ発表を予定。
評価方法
 原則として、授業への参画(コンスタントな出席と積極的な参加)及びグループ発表、レポートをもって判定する。
授業計画
1.学校とは何か
2.戦後の教育問題の変遷
3.最近の教育問題について
4.不登校からの問いかけ1
5.不登校からの問いかけ2
6.学力問題という問題性:学力は本当に低下しているか
7.ひきこもり大国日本?
8.現代っ子と食育
9.先生は多忙か?
10.いじめ問題について
11.外国にルーツをもつ子ども達(1)
12.外国にルーツをもつ子ども達(2)
13.「現代社会の若者」論
14.不登校の現場からの問いかけ
15.持続可能な教育社会に向けて
自由記述欄

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