コード HD54-01
授業科目 キリスト教学特講Ⅳ
副題 (キリスト教文化概論)
副専攻 H1
特記事項
担当者 寺戸 淳子
単位 4
期・曜時 通年 月4
対象学年 2・3・4年

学習目標
 ヨーロッパにおいて「近代世界」を作り出すにいたった精神・価値観・規範を理解するためには、キリスト教文化の基礎知識が必要不可欠です。この授業では、その知識の習得を目指します。
授業概要
 「普遍的」と思われる抽象的・哲学的思想も、ある時代・社会・集団に共有される、ものの感じ方・考え方(「心性」)の影響を受けています。授業では、西欧の社会・文化に深い影響を与えてきたキリスト教、特にカトリックの心性に、具体例を通して触れていきます。
テキスト
 使用しません。
参考文献・課題図書
 授業中に随時紹介します。
受講生への要望
評価方法
 授業の終わりに提出するリアクション・ペーパー、前期試験、後期レポートの総合評価。
授業計画
1.ガイダンス
2.「民衆宗教」といわれる宗教実践を支える世界観
3.民衆宗教と教会(制度)の関係
4.内省主義と教区共同体志向
5.ユダヤ教からキリスト教へ:救済史の展開
6.救済史と「恩寵」論
7.恩寵神学の基本理念と祭儀
8.「奇蹟」を生きる人々の世界観
9.奇蹟神学が正当化する世界観
10.「祭儀」の基本理念と七秘蹟
11.祭りの具体例:世界と規範の強化
12.祭りの具体例:世界と規範の見直し
13.「祭り」を生きる人々の世界観
14.宗教の「公的/私的」性格
15.前期のまとめ
16.前期テストの解説と前期の復習
17.パウロ神学と「キリスト」イメージの形成
18.「キリスト」イメージの「人間化」と恩寵論の関係
19.「キリストに倣う」という理想と「ヒューマニズム」
20.司祭職と修道生活の基本理念
21.東方修道制の理念と具体例
22.西方修道制の理念と具体例
23.教会建築に見られる世界観
24.キリスト教の聖地と巡礼
25.さまざまな巡礼
26.近代マリア神学が提示する対抗的「人間像」
27.近代の諸問題とカトリック世界:「政教分離」と「民族主義」
28.近代の諸問題とカトリック世界:貧困と社会正義をめぐる闘い
29.近代の諸問題とカトリック世界:老いと死をいかに生きるか
30.まとめ
自由記述欄

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