2012 syllabus

コード	HA87-01
授業科目	哲学・倫理学特講Ⅷ
副題
副専攻	H1
特記事項

担当者	河上　正秀
単位	2
期・曜時	後期　水2
対象学年	1(B)・2・3・4年

学習目標

　人間は、世界の中に「ある」という事実性に目覚め、それへと問いかけることなしには存在しえなかった唯一の存在であるが、そのような「驚き」としての哲学的な問いが、現代の人間に対して投げかける思想史的な意義の諸相を学ぶ。

授業概要

　特にドイツを中心とした現代哲学とそのもつ倫理学的な意味との相関する問題を取り上げ、それを通して思想史的にも不可欠な現代における思想の基礎的課題について考える。

テキスト

　飯塚勝久・水野建雄編著『ヨーロッパ精神史』北樹出版

参考文献・課題図書

　河上正秀編著『他者性の時代』世界思想社、河上正秀『行為と意味』未知谷

受講生への要望

　主題に関する強い関心をもっていること。哲学・倫理学特講Ⅶとの内容上の連続性があり、可能ならば両科目の履修を薦める。

評価方法

　学習意欲、出席状況、試験結果による総合評価

授業計画

１．授業全体のガイダンス・現代思想を学ぶ意義
２．現代の歴史的状況と現代の哲学や思想への視角
３．19世紀の哲学の諸潮流の動態：ヘーゲル以後の諸思潮
４．19世紀前半の哲学と思想Ⅰ：ショーペンハウアーとその影響
５．19世紀中期の哲学と思想Ⅱ：シュティルナー他の影響
６．19世紀中期の哲学と思想Ⅲ：キルケゴ－ルと実存
７．19世紀中期の哲学と思想Ⅳ：キルケゴ－ルと現代への影響
８．19世紀後半の哲学と思想Ⅵ：ニーチェと世紀末思想
９．20世紀初頭の哲学と思想：第１次世界大戦前後の諸思潮
10．20世紀前半の哲学と思想：Ｋ・ヤスパースの哲学
11．20世紀前半の哲学と思想Ⅰ：Ｍ・ハイデガーの実存論
12．20世紀前半の哲学と思想Ⅱ：Ｍ・ハイデガーの存在論
13．20世紀後半の哲学と思想Ⅲ：Ｍ・ハイデガーの後期思想
14．20世紀後半の哲学と思想：実存哲学と実存主義など
15．全体の総括：現代における西欧の哲学と思想

自由記述欄

■BACK　■検索システムへ　 ■TOPへ