コード
HA55-01
授業科目
日本思想史学演習Ⅰ
副題
(日本思想の基礎知識――『おくのほそ道』)
副専攻
H1
特記事項
担当者
長野 美香
単位
4
期・曜時
通年 火2
対象学年
1(B)・2・3・4年
学習目標
日本の古典文献を精読する方法の獲得を目標とする。また,日本思想に関する基礎的な教養を身につけることを目指す。
授業概要
芭蕉『おくのほそ道』を精読し,芭蕉俳諧の精神を探る。あわせて芭蕉の旅の軌跡をたどり,芭蕉の描いた歌枕の地など,土地土地の歴史・風土を調査することで,芭蕉の旅や句作への理解を深める。受講者は,名句をいくつか暗唱できるようになるだろう。
テキスト
萩原恭男校注『芭蕉 おくのほそ道』岩波文庫 1979年。
参考文献・課題図書
富山奏校注『新潮日本古典集成17・芭蕉文集』新潮社 1978年/久富哲雄『おくのほそ道 全訳注』講談社学術文庫 1980年/井本農一他校注『日本古典文学全集・松尾芭蕉集2』小学館 1997年/他多数。
受講生への要望
授業前にテキストを熟読し,毎回,授業開始時にテキストについてのコメントを提出することが義務。発表者の発表に熱心に耳を傾け,必ず討論に参加しなければならない。
評価方法
授業への参加態度。出席状況。毎授業開始時に提出するテキストに関するコメント。担当箇所の発表と,発表後の討論を参考にした発表レポートの提出。
授業計画
1.授業の進め方について。発表担当者の決定。
2.松尾芭蕉の生涯,他の紀行文(『野ざらし紀行』,『笈の小文』等)について。
3.月日は百代の過客にして
4.今年元禄二とせにや
5.三十日日光山の梺に泊る
6.那須の黒ばねと云ふ所に
7.当国雲岸寺のおくに佛頂和尚山居の跡あり
8.心もとなき日数重るまゝに
9.等窮が宅を出て五里計
10.月の輪の渡しを越て
11.あぶみ摺白石の城を過ぎ
12.名取川をわたつて仙台に入る
13.それより野田の玉川沖の石を尋ぬ
14.予備日
15.予備日
16.抑事ふりにたれど松嶋は扶桑第一の好風にして
17.十二日平和泉と心ざし
18.南部道はるかにみやりて岩手の里に泊る
19.山形領に立石寺と云山寺有り
20.六月三日羽黒山に登る
21.八日月山に登る
22.江山水陸の風光数を尽して今象潟に方寸を責む
23.けふは親しらず子しらず犬もどり駒返しなど
24.卯の花山くりからが谷をこえて
25.山中の温泉に行ほどに
26.越前の境吉崎の入江を舟に棹て
27.福井は三里計なれば
28.十六日空晴れたればますほの小貝ひろはんと
29.予備日
30.予備日
自由記述欄
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