コード
GD31-01
授業科目
開発経済学
副題
副専攻
A1・G1
特記事項
担当者
福西 隆弘
単位
4
期・曜時
通年 木5
対象学年
2・3・4年
学習目標
中国をはじめ、経済成長を達成しつつある開発途上国がある一方で、アフリカなどの低所得国では貧困が改善していません。貧困状態での人々の行動を、文化や習慣ではなく合理的な選択として考える枠組みを理解し、貧困が持続するメカニズムについて考察することを本講義の目標とします。
授業概要
授業では、開発途上国における貧困問題の具体的な事例(児童労働など)を導入した後、その問題の理論的な原因を学習します。貧困問題は、個人や家計といったミクロ経済と、一国単位のマクロ経済の両方からアプローチします。
テキスト
黒崎卓・山形辰史 『開発経済学:貧困削減へのアプローチ』 日本評論社
参考文献・課題図書
授業中に指定します。
受講生への要望
「経済学概論」と「経済理論入門」を履修済みか履修中であることを前提に講義をします。
評価方法
試験結果に出席、提出物を加味して総合評価しますが、試験を重視します。
授業計画
1.イントロダクション:開発経済学とは
2.発展途上国の歴史と現状
3.貧困の定義
4.生産と所得・消費の関係
5.労働者の所得:(1)労働市場
6.(2)つづき
7.(3)人的資本
8.(4)労働移動・児童労働
9.(5)つづき
10.農家や零細生産者の所得:(1)利潤最大化
11.(2)信用制約
12.(3)保険と消費平準化
13.(4)マイクロクレジット
14.(5)つづき
15.中間試験
16.経済成長論(1)新古典派理論
17.(2)つづき
18.(3)内生経済成長論
19.(4)貧困の罠
20.ガバナンスと制度(1)契約履行
21.(2)経済政策
22.貿易と経済成長(1)途上国の貿易パターン
23.(2)比較優位
24.(3)貿易と技術進歩
25.援助政策(1)歴史
26.(2)ミレニアム開発目標
27.(3)つづき
28.アフリカの貧困と経済(1)
29.(2)つづき
30.試験
自由記述欄
多くの人は、開発問題に関心はあっても訪問した経験がないと思いますので、写真やビデオなど開発途上国の様子を伝える教材を利用します。ただし、経済学の基礎的な知識が必要ですのでその準備をしておいてください。
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