コード
EG14-01
授業科目
文化人類学特講4
副題
(中東・イスラームの人類学)
副専攻
A1・E1
特記事項
担当者
大川 真由子
単位
2
期・曜時
前期 火4
対象学年
2・3・4年
学習目標
イスラームの基礎知識を習得したうえで、イスラームのもつ多様性に注意を払いながら、グローバル化のなかで我々が経験している社会の変化や問題を多面的かつ柔軟に理解する視点を身につけたい。
授業概要
イスラームは狭義の宗教の範疇を超えて、社会生活全般を規定するものである。この授業では、中東地域のイスラーム教徒の日常的な暮らしを紹介し、イスラームが現代社会という文脈のなかでどのような機能を果たしているのかについて考えていく。具体的には、宗教復興、ジェンダー、オリエンタリズム、民族、移民の問題などを扱う。広尾のオマーン大使館への訪問も計画している。
テキスト
特定の教科書は使用しない。毎回ハンドアウトを配布し、テーマごとの参考文献を提示する。
参考文献・課題図書
大塚和夫『異文化としてのイスラーム』(同文舘)、大塚和夫(編)『アジア読本 アラブ』(河出書房新書)、東長靖『イスラームのとらえ方』(山川出版社)。
受講生への要望
イスラーム教徒の視点から多様な事象を考察することで、我々が陥りやすいイスラームの一枚岩的なイメージからの脱却を試みたい。まじめな態度で臨む受講生を歓迎する。
評価方法
出席状況(30%)、学期末の試験(60%)および受講態度(10%)で評価する。試験はノート持ち込み可の論述形式。
授業計画
1.イントロダクション:中東・イスラームの人類学とは
2.中東の多様性:宗教、民族、言語
3.イスラーム入門
4.民衆のイスラーム:儀礼
5.家族と結婚
6.ムスリム女性の日常生活と地位
7.イスラーム復興とイスラーム主義
8.イスラームとヴェール
9.伝統の創造(ビデオ鑑賞)
10.オマーン文化体験(オマーン大使館訪問)
11.セクシュアリティ:名誉殺人と女子割礼
12.オリエンタリズム
13.イスラーム理解に向けて
14.まとめ
15.試験
自由記述欄
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