2012 syllabus

コード	CC41-01
授業科目	近代文学演習Ⅰ
副題	（樋口一葉を読む）
副専攻	C1
特記事項

担当者	大塚　美保
単位	4
期・曜時	通年　火2
対象学年	2・3・4年

学習目標

　自らの力で調査し、考察し、発表する経験を通じて、研究方法と発表技術を身につけ、卒業論文等の基礎とする。
　同時に、擬古文テクストに慣れること、樋口一葉とその同時代文学に関する知識を身につけることをめざす。

授業概要

　古めかしい文体にもかかわらず、内容は今日なお鋭く、新しい。そんな樋口一葉の代表作を取り上げ、読んでいく。
　調査し、考察し、発表する実践を通じて、日本近代文学(とくに小説)の研究方法、ならびに学術的な発表の方法を身につけてほしい。発表はひとり年２回の予定。

テキスト

　樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』（新潮文庫）
　『たけくらべ現代語訳樋口一葉』(河出文庫)
　『にごりえ現代語訳樋口一葉』(河出文庫)

参考文献・課題図書

　ガイダンスで紹介する。

受講生への要望

　第１回授業に必ず出席のこと(研究・発表の方法について説明するため)。
　なお、この科目の受講希望者は事前に日本語日本文学科研究室で所定の手続きを済ませること。

評価方法

　研究発表および発表資料の内容、出席、平常点（意見交換への参加等）を総合して評価する。

授業計画

１．【ガイダンス】第1週～第2週にかけて次のことを指導する。
２．　　①研究・発表の方法　
３．　　②研究発表スケジュール
４．　　③文献の検索・収集法
５．【研究発表１巡目】第3週～第15週にかけて次のことを行う。
６．受講生は次の①～⑤の中から希望するテーマを選び、研究発表
７．を行う。
８．②～⑤はそれぞれの作品を数パートに分けて分担する。
９．擬古文に習熟していない受講生も、原文と現代語訳を併用しな
10．がら進めるので、安心してほしい。
11．　　①樋口一葉の生涯・作品・評価
12．　　②『十三夜』　　　　　　
13．　　③『大つごもり』　
14．　　④『ゆく雲』
15．　　⑤『うつせみ』　
16．【研究発表２巡目】第16週～第28週にかけて次のことを行う。
17．２巡目は本格的な学問的手続きを踏みながら『たけくらべ』を
18．精読する。
19．受講生は次の①～⑤の中から希望するテーマを選び、研究発表
20．を行う。
21．②の作業は作品を数パートに分けて分担する。
22．　　①『たけくらべ』の成立
23．　　②『たけくらべ』の注釈・現代語訳・分析
24．　　③『たけくらべ』の本文校異
25．　　④『たけくらべ』の同時代評
26．　　⑤『たけくらべ』に関する先行研究、論争
27．【補説】一葉作品を原作とする映画の鑑賞・批評
28．　・映画『十三夜』『大つごもり』
29．　・映画『にごりえ』　
30．【総括】年間のまとめ

自由記述欄

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