コード CC13-01
授業科目 古典文学演習Ⅲ
副題 (『十訓抄』をよむ)
副専攻 C1
特記事項
担当者 吉野 朋美
単位 4
期・曜時 通年 月2
対象学年 2・3・4年

学習目標
 古典文学作品を演習形式で読むことによって、古典作品を読解するための調査方法、問題設定の方法を身につけることを目標とするが、作品世界を味読する楽しみを感じられることを一番の目標とする。
授業概要
 鎌倉時代半ばに成立した説話集『十訓抄』のなかから一人一話ないしテーマに沿って選んだものを担当し発表する。発表は、説話ごとに担当者を決め、注釈書や辞書等を参考にして本文をきちんと読み、解釈することから始めたい。そして、そこに出てくる事柄や人物に関する調査、関連するエピソードや事柄・類話との比較、自ら設定した問題点の考察など、多方面からの検討を加えることとする。古典作品を読むときの手続きを学ぶこと、一つの作品を通して中世という時代を垣間見ること、本文をどう「読んで」いくかを学ぶ時間としたい。担当は参加人数によるが、前後期1回ずつの予定。また、発表の際の司会者は、次に発表する受講生が順につとめることとする。なお、以下の授業計画は、進行の度合い、受講生の意見や希望で適宜変更していくことがある。
テキスト
 新編日本古典文学全集『十訓抄』(小学館)を用い、該当部分をプリントにて配布する。
参考文献・課題図書
受講生への要望
 授業中には、全員に意見や質問・感想を述べてもらうので、聞き手は常に疑問を持ち、自分の意見を言えるように考えながら発表を聞くこと。また、甚だしく欠席の多い者には単位を与えない。毎回必ず全員に発言を求めるので、興味を持って、主体的、積極的に参加してくほしい。
 なお、この科目の受講希望者は事前に研究室で所定の手続きを済ませること。
評価方法
 発表、授業への参加態度、出席状況、後期のレポート(発表の状態によって課すかどうか決める)、から総合的に判断する。
授業計画
1.顔合わせ、授業概要説明、作品概説1
2.作品概説2、担当箇所・順番決め
3.作品概説3
4.発表例、文献調査の方法
5.受講生発表と質疑応答
6.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、考察の方法
7.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、作者と作品
8.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、成立の時代背景
9.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、構成について
10.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、史実との関係
11.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、先行作品との関係
12.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、漢籍とのかかわり
13.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、作品世界への視座
14.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、作品の意義
15.前回の補足、ここまでの総括
16.受講生発表と質疑応答
17.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、作品に見る儒教思想
18.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、作品の虚構性
19.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、効果的な発表のために1 話し方(速さ)
20.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、効果的な発表のために2 声のトーン
21.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、効果的な発表のために3 資料との兼ね合い
22.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、効果的な発表のために4 資料の書き方
23.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、よき聞き手であるために1 予習
24.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、よき聞き手であるために2 共感する
25.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、よき聞き手であるために3 疑問を持つ
26.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、レポートのまとめ方1 論点をしぼる
27.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、レポートのまとめ方2 参考文献の活用
28.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、レポートのまとめ方3 論証の重要性
29.前回の補足、受講生発表と質疑応答 付、レポートのまとめ方4 文章の構成
30.前回の補足、授業の総括
自由記述欄

Copyrights 2012 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ