2012 syllabus

コード	CB72-01
授業科目	近代文学研究Ⅱ
副題	（近代小説における都市と人間）
副専攻	C1
特記事項

担当者	伊藤　博
単位	2
期・曜時	前期　金3
対象学年	1(B)・2・3・4年

学習目標

　明治から大正を経て、昭和に至る代表的な短編小説を都市論の視点から考察する。もちろん、言語によって表現された都市とそこにおける人間の生活は現実のそれとは異なり、まったく同じであるとはいえない。しかし、そこには一定の呼応関係もあるはずである。その関係に着目しながら、小説を分析するさまざまな方法の習得を目指す。

授業概要

　初回は講義全体のガイダンスを行う。その後は、指定した短編小説について考察する。その際、必要な限り、作家情報についても講義をする予定である。先行研究を批判的に検討しながら、出来うる限り、新たな読みの可能性を提示したいと考えている。

テキスト

　『近代小説　都市を読む』（東郷克美・吉田司雄編、双文社出版）

参考文献・課題図書

　授業中に適宜指示する。

受講生への要望

　指定した小説を事前に読了して授業に臨むこと。

評価方法

　出席状況と学期末試験の結果による。

授業計画

１．ガイダンス・泉鏡花『夜行巡査』
２．樋口一葉『十三夜』
３．田山花袋『少女病』
４．国木田独歩『窮死』
５．谷崎潤一郎『秘密』
６．志賀直哉『小僧の神様』
７．芥川龍之介『舞踏会』
８．梶井基次郎『檸檬』
９．横光利一『街の底』
10．中野重治『交番前』
11．堀辰雄『水族館』
12．江戸川乱歩『目羅博士』
13．織田作之助『木の都』
14．三島由紀夫『橋づくし』
15．大江健三郎『人間の羊』

自由記述欄

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