コード
CB35-01
授業科目
古典文学研究Ⅴ
副題
(『六百番歌合』を読む)
副専攻
C1
特記事項
担当者
君嶋 亜紀
単位
2
期・曜時
後期 木2
対象学年
2・3・4年
学習目標
「歌合」とは題詠の和歌の優劣を競う場であり、平安後期から中世にかけて隆盛した。なかでも新古今時代に開催された、文学性の高さで知られる『六百番歌合』を取り上げ、和歌の読み方や論点を学んでいく。
授業概要
はじめに時代状況、『六百番歌合』の成立と構想について概説したあと、表現や判定に特徴があり、中世の人々の美意識や価値観を知る上で興味深い問題を孕んだ番(つがい)を取り上げ、関連作品も提示して読んでいく。受講生の意見を共有しつつ、和歌を鑑賞し批評する訓練をしていきたい。
テキスト
峯岸義秋校訂『六百番歌合・六百番陳状』(岩波文庫)
他に、プリントを配布する。
参考文献・課題図書
新日本古典文学大系38『六百番歌合』(久保田淳・山口明穂校注、岩波書店)
その他、授業中に適宜指示する。
受講生への要望
授業は講義形式で行うが、受講生には毎回配布するコメントシートを通して、和歌や判定に対する意見を述べてもらう。他者の意見を聞き、比較して読みを深めてほしい。
評価方法
出席と試験による。
授業計画
1.導入:題詠歌の時代
2.新風と旧風の対立
3.『六百番歌合』の成立
4.歌題を読む
5.論点1:鯨と恋
6.論点2:源氏憧憬
7.論点3:薄雪か深雪か
8.論点4:春は曙
9.論点5:引き分け
10.論点6:鶉鳴く秋
11.論点7:忍恋の苦しさ
12.論点8:恋を祈る
13.論点9:遠距離恋愛
14.論点10:獣で恋を歌う
15.まとめ:『六百番歌合』の文学史的意義
自由記述欄
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