コード AS11-01
授業科目 児童福祉論
副題
副専攻 A3
特記事項
担当者 中谷 茂一
単位 2
期・曜時 前期 火2
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 子どもの福祉に関するその国の理念・サービスの議論と実施状況は次代の社会を占う試金石でもある。現代的な子ども観に基づく新しいサービスを学びながら、これまでの環境の再検討と将来に向けての育児支援の利用をイメージする契機としたい。なお、子ども虐待に関する社会的対応と人々の意識についてあつかう時間を多くとる。
授業概要
 わが国の児童福祉に関する基本的な理念と具体的なサービス内容、専門職について基礎的な事項を紹介し解説する。
 その上で、現状での問題点と今後の課題について深く考察する時間をもち意見交換をする。子育てサービスと子ども虐待に関する領域について詳しくあつかう。
テキスト
1. 山縣文治編『よくわかる 子ども家庭福祉』(ミネルヴァ書房)
2. 山縣・柏女編『社会福祉用語辞典』(ミネルヴァ書房)
参考文献・課題図書
 講義の中で紹介する。
受講生への要望
 頻繁に発言と小レポートを求める。自分の頭で考え積極的に発言しなければ単位修得はできない。指定したテキスト計2冊を参照するので必ず購入し毎回特参すること。
評価方法
 (1) 学期末試験、(2) ディスカッション参加状況、(3) 小レポート、3点の総合評価。
授業計画
1.子ども家庭福祉おける「子ども」観
2.子ども家庭福祉におけるジェンダー問題
3.少子社会と福祉環境
4.「子どもの権利条約」と権利擁護のしくみ
5.内外の歴史と子ども家庭福祉観の変遷
6.実際のサービスの制度と児童相談所、保育所、児童養護施設などの概要と課題点
7.具体的なサービス内容と課題点
8.子育てサークルなど育児支援の社会的資源
9.子ども家庭福祉にたずさわる專門職
10.「子ども虐待」をとりまく神話
11.「見える虐待」と「見えない虐待」、「優しい虐待」
12.子ども虐待に関する人々の意識とまなざし
13.子ども虐待の社会的対応と限界
14.まとめ
15.試験
自由記述欄

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