コード
AR32-01
授業科目
国際平和と開発援助
副題
(「脆弱国家」の課題と国際社会の支援)
副専攻
A1・A3
特記事項
※2011年度以前入学者:指定領域
担当者
稲田 十一
単位
2
期・曜時
前期 集中
対象学年
1(B)・2・3・4年
学習目標
近年、国際開発や国際関係の重要な課題として頻繁に取り上げられる「脆弱国家」の問題を扱う。「脆弱国家」は紛争や貧困と密接に関連し、国際社会全体にとっての大きな課題として様々な取り組みや議論がなされている。この講義では「脆弱国家」の課題について、その概念・議論や国際社会の支援の枠組みや現状など様々な視点から整理し紹介することによって、その全体像を理解できるようになることをめざす。
授業概要
下記の本をテキストとして参照しながら、合計3日の集中講義形式で行う。1日目は国際社会の紛争や開発等の基本的概念を説明した上で、脆弱国家を見る視点を整理する。2日目は紛争と開発の関係や国家の脆弱性についての議論や実情を具体的に紹介する。3日目は、脆弱国家への国際社会の支援について具体例を取り上げながら解説する。
テキスト
稲田十一編『開発と平和-脆弱国家支援論』有斐閣、2009年。全体を解説するわけではないが、頻繁に参照するので、毎日持参すること。
参考文献・課題図書
関連文献は数多いので、個別テーマに応じてその都度紹介する。また講義資料を必要に応じて講義時に適宜配布する。
受講生への要望
必ず初回の講義に出席し三日間の講義を受講することが大前提である。短期間の集中的な講義となるため、受講者の意欲・努力(あるいは体力)が必要であろう。また、講義前に上記テキストにあらかじめ目を通しておくことが望ましい。
評価方法
授業への出席・参加状況と、最後の授業時間に実施するテストにより評価する。
授業計画
1.主権国家システム・「脆弱国家」とは何か?
2.国際社会における脆弱国家の課題
3.開発・紛争と国家
4.平和構築と国際的介入
5.開発援助機関と脆弱国家
6.国の脆弱性をどう把握するか?
7.カンボジア・東ティモール等の事例
8.脆弱国家に対する効果的支援
9.紛争後の国家再建と治安部門改革
10.アフガニスタン等の例
11.脆弱国家に対する国際社会の支援
12.日本の支援アプローチとその具体例
13.アフリカ開発と中国の援助-特にアンゴラの例
14.まとめ-脆弱国家の課題と国際社会
15.テスト
自由記述欄
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