コード AN15-01
授業科目 キリスト教学Ⅱ-5
副題
副専攻
特記事項 ※HD32「キリスト教音楽」と同一
担当者 礒山 雅
単位 4
期・曜時 通年 火3
対象学年 3・4年

学習目標
 音楽と宗教の関係の諸相を、西洋音楽の歴史をたどりつつ考察する。「ミサ曲」を前期の、「聖と俗」を後期のテーマとする。
授業概要
 前期は、バッハの《ロ短調ミサ曲》を中心に、ミサ曲の歴史と意義を学ぶ。バッハの到達点を示す深遠にして複雑な作品を、詳細に講義する。後期は「聖と俗」というテーマのもとに西洋音楽史を見直し、音楽における宗教性は何かを探索する。
テキスト
参考文献・課題図書
 クリストフ・ヴォルフ著『バッハ ロ短調ミサ曲』春秋社、2,575円(前期のみ)。後期はプリントを配布する。
受講生への要望
 音楽を心をこめて聴き、感動を味わってください。
評価方法
 前期・後期とも学期末にレポートを課す。出席と合わせて採点する。
授業計画
1.ミサとミサ曲~その始まり
2.バッハに至るミサ曲の系譜
3.《ロ短調ミサ曲》前半部の成立と〈キリエ〉
4.〈グローリア〉その1
5.〈グローリア〉その2
6.《ロ長調ミサ曲》続編の成立とバッハのラテン語教会音楽
7.〈ニカイア信条〉をめぐって
8.〈ニカイア信条〉の音楽その1
9.〈ニカイア信条〉の音楽その2
10.〈サンクトゥス〉
11.〈オザンナ〉と〈ベネディクトゥス〉
12.〈アニュス・デイ〉
13.《ロ短調ミサ曲》後史
14.バッハ以降のミサ曲
15.現代のミサ曲
16.聖俗を隔てるもの
17.「定旋律」としての世俗歌
18.プロテスタント・コラールとコントラファクトゥム
19.神と人の交流~バロック・オペラの空間
20.霊と肉のドラマ~バロックのオラトリオ
21.楽器における聖と俗~オルガンVSチェンバロ
22.バッハのパロディ(1)~世俗カンタータと協会カンタータ
23.バッハのパロディ(2)~領主家祝賀とクリスマス・オラトリオ
24.バッハのパロディ(3)~続・クリスマス・オラトリオ
25.バッハのパロディ(4)~「俗から聖へ」の不可逆性をめぐって
26.バッハのパロディ(5)~ゆるぎない創作原理
27.自然の中の「聖」~啓蒙の時代
28.オペラにおける「聖」(1)~ワーグナーの《タンホイザー》
29.オペラにおける「聖」(2)~メシアンの《アッシジの聖フランチェスコ》
30.現代における音楽と「聖」
自由記述欄

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