コード
WA13-01
授業科目
基礎心理学特論Ⅱ
副題
(質的心理学の方法論を修士論文に活かす)
副専攻
特記事項
担当者
高橋 雅延
単位
2
期・曜時
後期 木1
対象学年
院生のみ
学習目標
臨床系や発達系の心理学分野で使われることの多い質的研究の方法論を実際の修士論文にどう活かせばよいかについて学ぶ。具体的には、「質的研究を始める前に何が必要なのか」「研究計画とデータ収集はどうすればよいのか」「データの分析と結果の提示はどうするのか」などを学びながら、実際の修士論文に活かすポイントを身につける。
授業概要
教員の懇切丁寧なガイダンスのもと、教員の用意するテキストの読みたい箇所だけを分担してレジュメやパワーポイントを使った発表(原則として1人最大1回)を行い、全員で実際の修士論文に活かすにはどうすればよいかという質疑応答、討論を行う。なお、発表の準備等の負担を減らすために、1回の発表テキストの分量は平易な日本語20頁程度におさえる。必要に応じて、この分野の研究にたずさわる外部講師を招いて生の情報に触れることも計画している。
テキスト
能智正博 (2010). 臨床心理学をまなぶ6 質的研究法 東京大学出版会
参考文献・課題図書
ウヴェ・フリック(著)小田博志ほか(訳)(2011). 新版 質的研究入門 春秋社/N.K.デンジン・Y.S.リンカン(編)平山満義(監訳)岡野一郎・古賀正義(編訳)(2006). 質的研究ハンドブック1~3 北大路書房
受講生への要望
質的心理学に関して何も知識がなくても理解できるように、授業内で平易な参考図書を多数紹介するので、質的研究法に初めて接する院生だけではなく、すでに質的研究法にたずさわっている院生も歓迎する。
評価方法
発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
授業計画
1.オリエンテーション(発表者の割り振りなど)
2.今なぜ質的研究なのか
3.<語り>とは何だろうか
4.質的研究をどう立ち上げるか
5.観察とはどういう行為か
6.どのように観察するか
7.インタビューとはどういう関係性か
8.インタビューをどう準備するか
9.インタビューをどう実施するか
10.質的データの分析をどう準備するか
11.質的な分析とはどのような作業か
12.分析をどう展開するか1ー内省を深める
13.分析をどう展開するか2ー対話を広げる
14.研究の結果をどう伝えるか
15.授業のまとめ
自由記述欄
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