コード
TC11-01
授業科目
日本古代史特講
副題
(類聚三代格講読―奈良・平安時代の法制史料を読む―)
副専攻
特記事項
担当者
北村 優季
単位
4
期・曜時
通年 木5
対象学年
学部3・4年生も可
学習目標
日本古代史の基本史料である『類聚三代格』を講読し、漢文史料の読み方・理解を身につけてください。また第一次史料を通して古代の歴史を考え、自分で問題を見つけ出す眼力を養ってください。
授業概要
日本古代史の基本史料である『類聚三代格』を講読し、漢文史料の読み方・理解を身につけてください。また第一次史料を通して古代の歴史を考え、自分で問題を見つけ出す眼力を養ってください。
テキスト
『新訂増補国史大系 類聚三代格』前編・後編(吉川弘文館)
持参する方が望ましいが、無理であれば必要な箇所をコピーして配布します。
参考文献・課題図書
1.佐藤進一『古文書学入門』(法政大学出版局)
2.日本歴史学会編『概説古文書学 古代中世編』(吉川弘文館)
3.『日本思想大系 律令』(岩波書店)
その他、授業の中で紹介します。
受講生への要望
古代史料の理解は漢字・漢文をいかに理解できるかにかかっています。高校時代の古文の時間のように、ノートに書き下し文を書き留めてください。そうすることで自分が分かっていない箇所に気づくこともできます。また三代格では年代順に史料を取り上げるため、問題点はさまざまな分野に広がっていきます。自分の関心を深めることも大切ですが、ここでは興味がある太政官符を取り上げるのではなく、まず奈良時代の人たちが持った日常につきあってください。
評価方法
成績評価は授業内での発表を基本としますが、前期に一回、後期に一回それぞれレポートを課します。成績は以上の三点によって評価します。
授業計画
1.類聚三代格の概要
2.養老元年五月勅 古代の損田処理
3.承和九年六月太政官符 同上
4.養老元年十一月勅 調庸負担の変遷
5.養老三年七月格 按察使の任命
6.元慶五年十一月太政官符 同上
7.養老四年三月太政官符 公民の逃亡
8.養老四年十二月太政官符 古代の仏教
9.養老五年六月太政官奏 按察使の任命
10.養老五年六月太政官奏② 職田
11.養老六年二月勅 衛士の労苦
12.養老六年七月太政官奏 僧尼の管理強化
13.養老七年八月太政官符 古代の大麦・小麦
14.神亀元年七月詔 神祇と幣帛
15.まとめ
16.天平元年八月勅 五世王の処遇
17.天平三年六月勅 神祇と祭祀
18.天平三年九月勅 神祇と内膳
19.天平六年五月太政官符 古代社会の出挙
20.天平六年十一月太政官符 法華経・最勝王経
21.天平八年二月勅 諸国の浮浪と公民支配
22.天平九年三月太政官符 元興寺と興福寺
23.天平九年九月勅 貴族の経営
24.天平十年四月勅 山背賀茂祭
25.天平十年十月太政官符 中宮職
26.天平十一年七月太政官符 郡司の処遇
27.天平十三年二月詔 馬と牛
28.天平十三年二月勅 国分寺創設
29.まとめ(1)
30.まとめ(2)
自由記述欄
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