コード AM22-01
授業科目 キリスト教学Ⅰ-11
副題 (キリスト教的人間論)
副専攻
特記事項
担当者 崎川 修
単位 4
期・曜時 通年 木2
対象学年 1(A)・2年

学習目標
 キリスト教的な生き方の本質を理解すると同時に、それを自分自身の「いのち/くらし」の中に位置づけ、そこから「いかに生きるべきか」という問いに受講者ひとりひとりが向き合ってゆく態度を涵養する。
授業概要
 人間とは何か、いかに生きるべきかという根本的な問いを、キリスト教的な人間観、価値観のうちに探究する。キリスト教的な霊性の本質を「対話的」なものとして理解することを出発点に、コミュニケーション、ケアと愛、家族、生命倫理、死と復活、祈りと神秘などのテーマを扱いながら、人間として生きることの意味と深みを見つめてみたい。
テキスト
 『聖書 新共同訳 旧約聖書 続編つき』(日本聖書協会)
 聖書を持っていない人は購入すること。
 その他プリントを配布する。
参考文献・課題図書
 講義内で指示する。
受講生への要望
 出席は重視するが、ただ漫然と出席するのではなく、問題意識を持って参加し、大学での学びや日常生活に有機的に結びつけてほしい。レポートにおけるウェブなどの盗用には厳しく対処するので注意すること。
評価方法
 前期、後期の各期末レポート、出席、リアクションペーパー、授業態度などにより総合的に評価する。
授業計画
1.ガイダンス
2.人間とは何か:かかわりとしての人間、人間の尊厳
3.キリスト教の人間観①(旧約聖書における神と人間)
4.キリスト教の人間観②(イエスとその時代)
5.キリスト教の人間観③(福音書の思想)
6.キリスト教の人間観④(イエスの人間理解)
7.ライフサイクルの中の人間①(誕生と成長)
8.ライフサイクルの中の人間②(成熟と老い)
9.ケアする存在としての人間①(ケアの現象学)
10.ケアする存在としての人間②(ケアとコミュニケーション)
11.愛の本質①(かかわりの力としてエロス)
12.愛の本質②(エロスとアガペー)
13.愛の本質③(人間的アガペーとしてのケア)
14.対話的かかわりの姿勢(『星の王子さま』に学ぶ)
15.前期のまとめ
16.「いのち」としての人間
17.人間と家庭①(家族の本質)
18.人間と家庭②(キリスト教の家族観)
19.キリスト教と生命倫理①(生まれることをめぐる倫理)
20.キリスト教と生命倫理②(死をめぐる倫理)
21.死に向き合う①(死の概念と心理)
22.死に向き合う②(死に臨むケア)
23.イエスにおける死①(イエスにおける死への準備)
24.イエスにおける死②(復活とは何か)
25.神との対話①(聖なるものとの出会い)
26.神との対話②(神秘主義の系譜)
27.映画『ジャンヌダルク裁判』鑑賞
28.祈りと対話①(対話的霊性の本質)
29.祈りと対話②(生きることと祈ること)
30.まとめ
自由記述欄
 キリスト教についての予備知識の多少に関わらず、人とのかかわり、人としての生き方に関心のある方の受講を歓迎します。

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