コード
HB14-01
系列
系列:哲学・思想史
授業科目
哲学演習Ⅳ
副題
(近代哲学にたいする現代思想の異議申立)
副専攻
H1
担当者
冨原 眞弓
単位
4
期・曜時
通年 金5
対象学年
1(B)・2・3・4年
特記事項
学習目標
ガリレオ、デカルトに始まる近代哲学・科学の発想や方法論が、現代人の思考法に及ぼす功罪を探り、近代哲学にたいする現代思想の異議申立の意味と妥当性を探究する。
授業概要
ガリレオが天文学・物理学で完遂した思考の転換を、デカルトが哲学・数学の領域で追認し、近代哲学の礎を築いた。この認識に立って、カント、ベルクソン、ベンヤミン、サルトルの著作を精読し、課題小論文を作成し、議論し、テクストの理解を深める。
テキスト
カント『純粋理性批判1』中山元訳、光文社古典新訳文庫
ベルクソン『思想と動くもの』河野与一訳、岩波文庫
ベンヤミン『ベンヤミン・アンソロジー』山口裕之訳、河出文庫
サルトル『存在と無1』松浪信三郎訳、ちくま学芸文庫
参考文献・課題図書
未定。授業の進展に合わせて随時紹介する。
受講生への要望
初回授業への出席が受講の必須要件。研究発表・討議・小論執筆を課する演習であるので、受講希望者が多数の場合は筆記による選抜をおこなう。受講者には、要約作成、研究発表、質疑応答、討論等への積極的な参加を期待する。
評価方法
出席率(3分の1以上の欠席で単位取得の資格喪失)、要約作成、課題提出等により総合的に評価する。
授業計画
1.方法論の説明と課題担当の決定
2.発表1 カント『純粋理性批判』序論
3.発表2 カント『純粋理性批判』空間1
4.発表3 カント『純粋理性批判』空間2
5.発表4 カント『純粋理性批判』時間1
6.発表5 カント『純粋理性批判』時間2
7.総括1 課題小論文作成と討論1
8.発表6 ベルクソン『思想と動くもの』「緒論」1
9.発表7 ベルクソン『思想と動くもの』「緒論」2
10.発表8 ベルクソン『思想と動くもの』「緒論」3
11.総括2 課題小論文作成と討論2
12.発表9 ベンヤミン「翻訳者の課題」
13.発表10 ベンヤミン「ボードレールのモティーフ」
14.発表11 ベンヤミン「技術的複製可能性の時代の芸術作品」1
15.発表12 ベンヤミン「技術的複製可能性の時代の芸術作品」2
16.発表13 ベンヤミン「歴史の概念について」1
17.発表14 ベンヤミン「歴史の概念について」2
18.総括3 課題小論文作成と討論3
19.発表15 サルトル『存在と無』現象学的存在論の試み1
20.発表16 サルトル『存在と無』現象学的存在論の試み2
21.発表17 サルトル『存在と無』現象学的存在論の試み3
22.発表18 サルトル『存在と無』現象学的存在論の試み4
23.発表19 サルトル『存在と無』現象学的存在論の試み5
24.総括4 解題小論文作成と討論5
25.概念研究1 超越論的感性論
26.概念研究2 時間と持続
27.概念研究3 翻訳と複製
28.概念研究4 現象学的存在論
29.自由研究1 最終小論文作成
30.自由研究2 最終小論文作成
自由記述欄
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