コード HA88-01
系列 系列:哲学・思想史
授業科目 哲学・倫理学特講Ⅸ
副題 (『源氏物語』の倫理思想~愛する人との出会いと別れの物語)
副専攻 H1
担当者 岡田 大助
単位 2
期・曜時 前期 木4
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
・『源氏物語』に記された様々な倫理思想を理解すること。
・それらについての、自らの考えを論述できるようになること。
授業概要
 授業では、『源氏物語』に登場する様々な登場人物に寄り添い、それぞれの性格や生き方を丁寧に辿ってゆきます。そして、そこに現れている様々な倫理思想について、解説してゆきます。
テキスト
 『源氏物語』小学館、日本古典文学全集20~23巻
参考文献・課題図書
受講生への要望
 古文の読解力は必要ありません。しかし、現代語訳でかまわないので、次回範囲に目を通しておくと、理解が深まります。
評価方法
 中間試験50点、期末試験50点、および出席状況で成績を評価。60点以上のものに単位を認める。講義で扱ったテーマの要約と、それに関連する自らの意見の論述を課すので、よく準備しておくこと。
授業計画
1.ガイダンス 半期の予定。定期試験の評価の方法についての詳細。『源氏物語』と仏教。もののあはれ論。
2.光源氏:心細さを見る人(「桐壺巻」)
3.空蝉:願いの一瞬の成就とその躓き 拒む女  
4.夕顔:うちとける女と、その行き着く先
5.紫の上:理想の少女 心細さの響きあい
6.藤壺:理想の女性との隔たり
7.葵の上:高貴な女性の寂しさ
8.中間試験
9.六条御息所:執心と怨霊
10.紫の上2:源氏の裏切りと心細さ
11.明石の上:身分違いの恋の成就とその苦しみ
12.藤壺2:理想の女性との別れの悲しみ
13.女三の宮と紫の上の苦悩
14.六条御息所2:怨霊に救いはあるのか
15.期末試験
自由記述欄
 古来、日本古典文学の最高峰といわれる『源氏物語』の内容は、その名声に相応しく、極めて豊かなものであり、一昔前の女学生は、必須の教養として読んでいました。ところが今日、受験に、就職活動に、仕事にと忙しく、このような古典に接する機会はなかなかありません。またとない学生時代、本格的な古典をじっくりと味わってみませんか。

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