2011 syllabus

コード	EG21-01
系列	系列：人間関係
授業科目	文化人類学特講１０
副題	（「もの」とものづくりの人類学）
副専攻	E1

担当者	今堀　恵美
単位	2
期・曜時	後期　火4
対象学年	2・3・4年
特記事項

学習目標

・「もの」に関する文化人類学理論を習得し、各自で文献を繙読できるようになる。
・文化人類学的な視座をもって「もの」と人間の関係を考察できるようになる。

授業概要

　本講義は文化人類学の多様なテーマから「もの」と文化の関係に注目する。私たちの生活は様々な「もの」に取り囲まれている。それらの「もの」に人間はどのように関わっているのだろうか。異文化の「もの」について構築されてきた物質文化研究から、「もの」と人間の関わりを論じる近年の傾向まで文化人類学における「もの」の議論を概観していきます。中でも「もの」を作る技―ものづくり―を通じて、形成される人間と「もの」の関係に注目する。

テキスト

　特になし

参考文献・課題図書

　田口理恵『ものづくりの人類学―インドネシア・スンバ島の布織る村の生活誌』、風響社、2002

受講生への要望

　パワーポイントを用いた講義中心に進めます。受講者それぞれが、自ら問題意識をもち、授業に積極的に参加することを求めます。

評価方法

　学期末に行う試験及び毎回の授業のリアクションペーパーを成績評価の対象とする。第14回の博物館見学のレポートも評価対象となる。定期試験70％、リアクションペーパー＋出席20％、レポート・受講態度10％

授業計画

１．授業ガイダンス－講義の目的と授業方針の解説
２．文化人類学の方法論とフィールドワーク、文化相対主義
３．文化としての「もの」と物質文化研究
４．「もの」と意味論
５．「もの」の贈与、交換、分配
６．「もの」の消費とグローバリゼーション
７．技とものづくり
８．技と「もの」がつなぐ社会関係
９．ものづくりとジェンダー（1）
10．ものづくりとジェンダー（2）
11．「もの」のエージェンシーとネットワーク
12．「もの」を愛でるフェティシズム
13．「もの」の展示と博物館
14．博物館の実施見学
15．まとめと定期試験

自由記述欄

　今年度は最後の授業時間を使って博物館見学を行います。受講生にはA4一枚程度の簡単なレポートを提出していただきます。

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