コード
EG47-01
系列
系列:人間関係
授業科目
文化人類学特講9
副題
(ことばとジェンダー:現代世界を読むための2つの視座)
副専攻
E1
担当者
棚橋 訓
単位
4
期・曜時
通年 木4
対象学年
2・3・4年
特記事項
学習目標
現代世界が抱えるさまざまな問題を理解するための重要な「道具」である、「ことば」と「ジェンダー」という2つの概念を履修者には習得してもらいたい。
授業概要
「ことば」(前期)と「ジェンダー」(後期)の概念をキーワードにして、人間の日常的な生活世界の在り方をさまざまな局面から捉え、分析的に読み解く方法について考える。この作業をもとに、文化人類学の立場から現代世界の特質と諸問題について議論していく。
テキスト
テキストは指定しない。適宜、プリント資料を配付する。
参考文献・課題図書
井上京子『もしも「右」や「左」がなかったら―言語人類学への招待』(大修館書店 1998年)
丸山圭三郎『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫 2008年)
宇田川妙子・中谷文美(編著)『ジェンダー人類学を読む―地域別・テーマ別基本文献レヴュー』(世界思想社 2007年)
日本文化人類学会編『文化人類学事典』(丸善、2009年)
その他は講義時に適宜指示する。
受講生への要望
疑問と批判の精神をもって、思考しながら受講してほしい。授業時の質問・発言は大歓迎。私語厳禁。
評価方法
出席20%、前期末筆記試験40%、学期末筆記試験40%による総合評価。筆記試験の詳細は授業時に適宜説明する。
授業計画
1.前期イントロダクション
2.文化とは?/ことばとは?
3.人間のことば(自然言語)をめぐる総合的知見
4.サピアとウォーフ―言語相対論の思考
5.eticとemic―ことばをめぐる2つの視点
6.カテゴリー化の過程
7.コミュニケーションの理論
8.ことばの直接機能性
9.ことばとジェンダー
10.ことばとセクシュアリティ
11.ことばと政治
12.ピジンとクレオール
13.言語景観の人類学
14.ことばの保全と環境の保全―多様性の共進化
15.総括―ことばと現代世界
16.後期イントロダクション―ジェンダーと関係性の人類学
17.ジェンダーという研究領域の成立過程
18.ジェンダーをめぐる諸理論の系譜(1)
19.ジェンダーをめぐる諸理論の系譜(2)
20.ジェンダーをめぐる諸理論の系譜(3)
21.あらためて、ジェンダーとセクシュアリティについて
22.男性ジェンダー研究―過去、現在、可能性
23.「第三のジェンダー」研究
24.inter-/bi-/trans-
25.ジェンダーと政治/宗教
26.ジェンダーと経済
27.ジェンダーと開発
28.ジェンダーと技術
29.ジェンダーと環境
30.総括―ジェンダー、ことば、現代世界
自由記述欄
初回講義時にメールアドレスを公開するので、質問、欠席連絡などに活用のこと。
Copyrights 2011 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.
■BACK
■検索システムへ
■TOPへ