コード DD15-01
系列 系列:東洋史
授業科目 西アジア近代史
副題 (クルディスターンの地政学)
副専攻 D2
担当者 山口 昭彦
単位 4
期・曜時 通年 木4
対象学年 1(A)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 トルコ、イラク、イランにまたがるクルディスターン(「クルド人の国」の意)に焦点をあてながら、中東地域における国家間の関係や多民族統治のあり方が、前近代から近代、さらに現代へとどのように変遷したかを検討する。
授業概要
 世界の他の多くの地域と同様、中東地域もまた、前近代から近代にかけて「帝国」から「国民国家」へと大きな政治変動を経験した。その結果、様々な民族問題を生み出すことになったが、クルド人問題はその代表例とも言える。前期は、この問題が生じる以前の帝国的支配のあり方から説き起こし、後期には近代以降、クルド人問題がどのように形成されてきたか、具体的な状況に即して解説する。映像を使い、できるだけ視覚的にも理解してもらえるよう工夫する。
テキスト
 毎回、資料を配布する。
参考文献・課題図書
 授業中に指示する。
受講生への要望
 歴史に関心がある人はもちろんのこと、現代の国際政治に関心がある人にも、この授業を通じて、歴史的な視点から現代世界の動きを捉えることの大切さを学んでほしい。
評価方法
 学期末試験に出席状況を加味する。
授業計画
1.導入
2.視覚教材1
3.オスマン帝国の成立と発展1
4.オスマン帝国の成立と発展2
5.サファヴィー帝国の成立と発展1
6.サファヴィー帝国の成立と発展2
7.クルディスターンの辺境化1
8.クルディスターンの辺境化2
9.オスマン帝国のクルディスターン統治:16世紀
10.サファヴィー帝国のクルディスターン統治:16世紀
11.オスマン帝国の対クルド政策:17世紀
12.サファヴィー帝国の対クルド政策:17世紀
13.視覚教材2
14.18世紀のクルディスターン1
15.18世紀のクルディスターン2
16.帝国主義・近代化・クルディスターン1
17.帝国主義・近代化・クルディスターン2
18.視覚教材3
19.オスマン=イラン国境画定とクルディスターン
20.第1次世界大戦とクルディスターン
21.中東諸国体制の成立とクルディスターン
22.戦間期のクルディスターン
23.第2次世界大戦とクルディスターン
24.視覚教材4
25.1980年までのクルディスターン
26.イラン革命とクルディスターン
27.イラン=イラク戦争とクルディスターン
28.湾岸戦争とクルド人問題の国際化
29.トルコのEU加盟問題とクルド人問題
30.ディアスポラのクルド人
自由記述欄

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