コード
CC43-01
系列
系列:日本文学
授業科目
近代文学演習Ⅲ
副題
(皆で「文学」を語ってみないか?)
副専攻
C1
担当者
川津 誠
単位
4
期・曜時
通年 木3
対象学年
2・3・4年
特記事項
学習目標
文学(小説)を読むことと語ることを自らの言葉で行うことを目指します。読む楽しみは個人的なものですが、自らの楽しさを他に語り、他の楽しさを聞くことでより大きな文学の享受を行うことを目指します。
授業概要
小説を読んで様々に感じるものがあります。面白さ、興奮、恐怖、疑問、作家の姿、などなど。それを他人に解るように伝えること。自分とその作品とのつながりを言葉にすること。それが、ここで目指すものです。取り上げた作品について、自分が気になったことをとことん追求して、そこから自分と作品との繁がりを作って行くこと。その繁がりを言葉にして伝えること。伝えられる側だったら、相手の言葉に対して、きちんと自分の考えを返せること。共感でも、違和感でもかまいません。自分の思いを言葉にして相手に返すこと。その遣り取りを通して、「文学」を語りあう喜びが生まれてくるのです。
二人一組で一つの作品を扱いますから、最初にパートナーと「文学」を語り合う時間を持つことになります。そこで、様々な議論をまず、やってください。
今年の前期は、三島由紀夫の作品を通して、読むことと語ることを考え、実践してみたいと思います。
後期は、それぞれで作品を選択します。
テキスト
『仮面の告白』『禁色』『潮騒』『金閣寺』『鹿鳴館』『美しい星』『午後の曳航』(新潮文庫)
参考文献・課題図書
講義中別途指示します。
受講生への要望
まず、参加して、みなの意見を聞くこと。そして、黙っていてはいけません。必ず、演習中に一回は口を開くこと。語り合うことで、文学の空間を共に作っていくのですから。
なお、この科目の受講希望者は事前に研究室で所定の手続きを済ませてください。
評価方法
発表内容、発言等、通常の演習に臨む姿によって判断します。
授業計画
1.文学研究の方法1
2.担当作品、発表順の決定
3.三島由紀夫について1
4.三島由紀夫について2
5.三島由紀夫について3
6.『仮面の告白』
7.『禁色』
8.『潮騒』
9.『金閣寺』
10.『鹿鳴館』
11.『美しい星』
12.『午後の曳航』
13.発表を振り返って1
14.文学を語ることについて1
15.後期の作品決定
16.後期発表について
17.文学研究の方法2
18.作品1
19.作品2
20.作品3
21.作品4
22.作品5
23.作品6
24.作品7
25.発表を振り返って2
26.発表予備1
27.発表予備2
28.発表予備3
29.発表を振り返って3
30.文学を語ることについて2
自由記述欄
何より、参加すること。そして、口を開くこと。
みなの意見を聞き、それに対して自分の考えを述べるのは、演習という形式の授業に参加する者に期待される最低限の姿勢です。口下手、引っ込み思案、は言い訳に過ぎません。何事であれ、言うぞ、良き、です。
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