コード
YA22-01
系列
人間科学専攻(博士後期課程)
授業科目
認知心理学特殊研究Ⅱ
副題
(目撃証言研究の基本的な知見を学ぶ)
副専攻
担当者
高橋 雅延
単位
2
期・曜時
前期 月1
対象学年
院生のみ
特記事項
学習目標
裁判員制度の開始にともない、目撃証言を正しく査定することが多くの者に求められるようになってきている。この授業では、実際の冤罪事件についても多く取り上げると同時に、目撃証言研究の基礎的な知見について学ぶ。
授業概要
教員の懇切丁寧なガイダンスのもと、テキストを分担してレジュメやパワーポイントを使った発表を行い、全員で質疑応答、討論を行う。また、実際の冤罪事件のビデオを材料に徹底した討論を行い、必要に応じて、目撃証言の研究にたずさわる外部講師を招いて生の情報に触れる。
テキスト
厳島行雄・仲真紀子・原聰(著)(2003). 目撃証言の心理学 北大路書房
参考文献・課題図書
菅原郁夫・サトウタツヤ・黒沢香(編)(2005).法と心理学のフロンティアⅠ巻-理論・制度編 北大路書房/同Ⅱ巻-犯罪・生活編 北大路書房
受講生への要望
心理学の知識がまったくなくても理解できるように、授業内で平易な参考図書を多数紹介するので、目撃証言や裁判員制度に関心のある院生なら誰でも歓迎する。
評価方法
発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
授業計画
1.オリエンテーション(発表者の割り振りなど)
2.テキストの発表1(目撃証言の心理学とは何か/知覚と注意)
3. 〃2(情動・ストレス/符号化における社会的要因)
4. 〃3(記憶の変容に関わる諸要因/事後情報効果)
5. 〃4(想起とコミュニケーション/子どもの証言)
6. 〃5(人物識別/捜査面接法)
7. 〃6(想起の諸問題/諸外国における目撃証言)
8. 〃7(目撃証言心理学の歴史と研究法)
9.冤罪を考える1(仁保事件/甲山事件)
10. 〃2(富山事件/鹿児島選挙違反事件)
11. 〃3(下田缶ビール事件)
12. 〃4(痴漢冤罪事件)
13.捜査・取り調べを考える1(名張毒ブドウ酒殺人事件)
14. 〃2(袴田事件)
15.授業のまとめ
自由記述欄
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