コード WF62-01
系列 人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目 国際教育研究特論2
副題 (北欧型生涯学習の行方)
副専攻
担当者 澤野 由紀子
単位 2
期・曜時 前期 金2
対象学年 学部3・4年生も可
特記事項

学習目標
 国際比較の視座からの教育問題へのアプローチの方法を習得し、批判的思考力を高める。
授業概要
 本授業では、1990年代以降の北欧の生涯学習政策に焦点をあてながら、一つの生涯学習圏を目指すヨーロッパの中での教育・生涯学習の「北欧モデル」の位置付けや、他の地域・国への「北欧モデル」の影響関係について考察する。これによって、グローバル化の進むなかで地域(region)を単位として分析する比較教育学研究の有効性についても検討することを目的とする。
テキスト
 和文および英文テキストのプリントを毎回配布する。
参考文献・課題図書
 大桃敏行他編『教育改革の国際比較』ミネルヴァ書房、2007年/佐藤学・澤野由紀子・北村友人『揺れる世界の学力マップ』明石書店、2009年。
受講生への要望
 事前の配布資料を必ず読んで授業に参加し、積極的に討議に参加すること。講義と北欧諸国の教育事情に関する調査研究を通して、自らの研究の方法論や論文の組み立てなどについて考える契機としてほしい。
評価方法
 平常点、授業時の分担報告、提出レポート等により、総合的に評価する。
授業計画
1.オリエンテーション:本授業の概要と生涯学習の国際比較研究の意義;受講者の研究関心についての討議
2.講義(1)北欧5カ国の特徴と日本人にとっての魅力
3.講義(2)20~21世紀ヨーロッパにおける「生涯学習」の展開:北欧型生涯学習の影響力
4.講義(3)民衆教育(フォルケオピュリスニング)の伝統:19世紀デンマークの宗教家グルントヴィとコルの教育思想の現代的意義
5.講義(4)市民社会を支えるスタディサークルとフォルケホイスコーレ
6.講義(5)競争力(competitiveness)も社会的結束(social cohesion)も:北欧型生涯学習の潜在力
7.講義(6)新自由主義的教育改革の功罪:学力テストをめぐって
8.講義(7)多様な生涯学習の成果をどのように評価するか:コンピテンスをめぐるEUと北欧各国の議論から
9.調査研究報告(1)
10.調査研究報告(2)
11.調査研究報告(3)
12.調査研究報告(4)
13.調査研究報告(5)
14.調査研究報告(6)
15.まとめの討論;私たちは「北欧」から何を学ぶことができるか
自由記述欄

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