コード
WB07-01
系列
人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目
生涯発達心理学特論Ⅱ
副題
(家族・労働・ケア・暴力のジェンダー研究)
副専攻
担当者
内藤 和美
単位
2
期・曜時
前期 火3
対象学年
院生のみ
特記事項
学習目標
ジェンダー研究の視点と知識を各人の研究遂行に活かすことを目的とし、①戦後日本社会のジェンダー構造とそれが生み出してきた諸現象と、ジェンダー構造を変革して目指されている社会像とそこに向かう方途等について、各人の研究に活かすに足る詳細な知識を獲得する、②ジェンダー研究視点に立つことと、学術的価値を認められることとの間に立ち現われる課題を整理し、両者をともに放棄しない研究のあり方を具体的に考えられるようになることを学習到達目標とする。
授業概要
ジェンダーの視点・枠組みに立ち、かつ高い透明性と学術的価値を認められる研究の産生は実は容易ではない。ジェンダー視点は、既存の(確立された)学術研究のあり方の相対化・批判を含むからである。講義では、あくまでジェンダーの視点・枠組みを備えることと、学術的価値を認められることとの間に立ち現われる課題を整理し、両者をともに放棄しない研究のあり方を追求する。ジェンダー研究とその基本概念の確認と、研究論文の紹介で構成する。
テキスト
使用しない。プリントによる
参考文献・課題図書
【参考文献:いずれも単行本として出版された学位論文】
西倉実季:顔にあざのある女性たち 「問題経験の語り」の社会学.生活書院、2009
舩橋惠子:育児のジェンダー・ポリティックス.勁草書房、2006
大日向雅美:母性の研究 伝統的母性観への反証.川島書店、1989
受講生への要望
授業を通じて得られた課題認識や視点や方法が各自の研究に生かされることを期待する
評価方法
レポート課題に出席点を加味して評価する
授業計画
1.ジェンダーの概念、ジェンダー研究と女性学
2.戦後日本社会のジェンダー構造の三層構成
3.戦後日本社会のジェンダー構造―製造装置:2つの性別分業の循環
4.戦後日本社会のジェンダー構造―一次生産物:社会資源の男性偏在
5.戦後日本社会のジェンダー構造―二次生産物:女性問題
6.女性に対する暴力
7.ドメスティックバイオレンス
8.子ども虐待1
9.子ども虐待2
10.ケアとジェンダー
11.性別について公正な社会の形成1
12.性別について公正な社会の形成2
13.被害当事者と調査研究
14.ジェンダー研究の学位論文の紹介1
15.ジェンダー研究の学位論文の紹介2
自由記述欄
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